自宅でできるコロナ検査について、知っておきたいこと

Getty Images


症状の有無について注意すべきことは?


新型コロナウイルスが感染者の上気道で最も多い量にまで増えていることを明らかに示すのは、咳や発熱などの症状が出ていることだ。

在宅検査キットのほとんどは、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の「兆候または症状」のある患者が使用すること、として販売が許可されている。最も高い感度で結果を判定できるのは症状が出ている場合であり、メーカーも、症状がある人が使用することを前提として生産している。

つまり、無症状の感染者が自らの状態を確認することは、できないのだろうか──? 検査キットでそれを判断するのは、非常に難しいということだ。

感染の可能性を最も明確に判断する材料になるのは、場合によってはその人自身の行動だ。例えば、あなたの子どもが友人の誕生日パーティーに出席し、その翌日、参加していたほかの子どもに、検査で陽性の反応が出たとする。この場合、パーティーが行われた日から4〜5日後に自宅で検査キットを使えば、感染したかどうかを正確に検出できる可能性が高い。

「陽性」なら必ず病院へ


在宅で行った検査で陽性の結果が出た場合には、できる限り早く病院に連絡する必要がある。それは、結果が偽陽性の可能性もあるためだ(特に症状がない場合や、感染が広がっている地域に住んでいるわけではない場合)。このときには、検査機関で結果を判定する検査を受けることが重要となる。

また、在宅検査の大半は、行ってもその結果が自動的に医師や公衆衛生機関に伝えられるわけではない。医師に連絡することで、結果を確定するための検査を受け、適切に感染経路を調べることができると同時に、必要に応じて必要な治療を受けることが可能になる。

自宅で行うことができる検査は、新型コロナウイルス感染症との戦いにおける重要なツールとなる。だが、それはキットにできることが正しく理解された上で、適切な方法で使用された場合だ。

編集=木内涼子 Written by Matthew Binnicker and Coronavirus Frontlines

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事