サムスンやグーグルが苦戦中の領域
ザッカーバーグは、AR/VR担当副社長のアンドリュー・ボズワースを、Reality Labsのトップに任命しており、来年にはCTOに昇格させる予定だ。
メタバースには、フェイスブック以外の企業も注力しているが、その実現には長い時間がかかっている。オキュラスは10年以上前に最初のVRヘッドセットを開発したが、初期のバージョンは高価で不便で、人気のアプリも存在しなかった。サムスンやグーグルなどの競合も、ヘッドセットを開発しているが、完全な没入感を実現するには至っていない。さらに、9年間で40億ドルもの資金を調達したMagic Leapの試みも、ほぼ失敗に終わっている。
また、フェイスブックが1500件近くのAR・VR関連の特許を出願しているのに対し、サムスン、マイクロソフト、ソニーはそれぞれ2000件近くの特許を出願している。
しかし、ザッカーバーグはメタバースの推進のために巨費を投じることを躊躇していない。「我々は、メタバースがモバイルインターネットの後継者になり、現在よりもはるかに大きなクリエイティブ・エコノミーを解き放つものだと考えている」と25日に彼は述べ、メタバースが今後10年間の重要な柱になると語った。