外見
回答者の60%以上が、自分の外見が気になると答えた。外出自粛を2年近く続ける中で体重が増え、仕事着が体に合わなくなってしまった人もいる。人々はラフな格好をすることに慣れるようになった。
重要なのは仕事での成果や結果であり、服装や外見ではない。遠隔勤務により、平等が生まれた。上司へのアピールやゴマすり、忙しい振りをすることには、もはや意味はない。重要なのは結果と生産性であり、コロナ流行中に企業が大きな業績を上げたのもそれで説明できる。
通勤が必要ないことや、家族・友人と時間を過ごせること
ただ、在宅勤務を続けたい最大の理由として多数を占めたのが、子どもの世話と、通勤がないことだった。通勤の必要がなくなることで生まれる時間で、パートナーや子ども、ペットと充実した時間を過ごすことができる。子どもの学校への送迎も可能だ。通勤をしていた時には、子どものサッカーや野球の試合、バレエの発表会といった特別な行事を逃していた。こうした瞬間は決して取り戻せないものだ。
公私のバランスが取れた生活を送ることで、幸福度が上がり、より良い人間になれる。その結果として生産性が上がり、会社の利益ともなる。
オフィス勤務再開の可能性
回答者の14%が、たとえ雇用主から求められてもオフィス勤務には戻らず、別の遠隔勤務の仕事を探すなどと答えた。一方、回答者の半分以上は「雇用主が子どもやペットをオフィスに連れてくることができる日の制定や、服装やヘッドフォン使用をめぐる規定の緩和などの便宜を図れば、オフィス勤務に戻ることにもっと前向きになる」と答えている。