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フォーブスの資産チームの一員として億万長者について執筆

FTX 創設者兼CEO サム・バンクマン・フリード(Lam Yik/Bloomberg via Getty Images)

世界で最も裕福な20代の若者が、さらにリッチになった──。現在29歳のサム・バンクマン・フリードが運営する暗号通貨取引所のFTXは10月21日、4億2100万ドルを調達し、評価額が250億ドルに達したと発表した。フォーブスは、今から1カ月前に約225億ドルだった彼の保有資産が265億ドル(約3兆円)に上昇したと試算している。

バンクマン・フリードは21日時点で、米国で25番目、世界で64番目の富豪となっている。30歳になる前に、彼を上回る資産を築いたのは、29歳当時に資産285億ドルを達成したフェイスブックのマーク・ザッカーバーグのみだ。

史上2番目にリッチなアンダー30であるバンクマン・フリードは、今からわずか2年半前にFTXを立ち上げ、世界有数の暗号通貨取引所に成長させた。

スタンフォード大学の法学部の教授の息子である彼は、マサチューセッツ工科大学(MIT)で物理学を専攻したが、ある哲学との出会いがきっかけで起業家を目指したという。

その哲学というのは、近年注目を集める「効果的な利他主義(Effective Altruism)」と呼ばれる慈善活動を支える思想だ。人類の未来のために可能な限り大きな寄付をしたいと考えた彼は、そのために暗号資産領域で起業したという。

2014年にMITを卒業した彼は、クオンツ投資大手のジェーン・ストリート・キャピタルでトレーダーとして活躍した後に、暗号通貨の世界に飛び込み、ビットコインのアービトラージ(裁定取引)で、瞬く間に頭角を現した。アービトラージとは、取引所の間の価格差を利用して利益を出す投資戦略で、その当時、ビットコインを米国で買って日本で売ると最大30%の利益が出せたという。

2017年にトレーディング会社のアラメダリサーチ(Alameda Research)を立ち上げた彼は、プロのトレーダーの大規模な取引に対応できない大手の暗号通貨取引所に不満を抱き、2019年にFTXを設立した。ビットコインのオプションやイーサリアムの先物などのデリバティブ取引サービスを提供するFTXの1日あたりの取引ボリュームは、140億ドルに達し、世界有数の取引所となっている。

記事=Chase Peterson-Withorn, Steven Ehrlich 編集=上田裕資

仮想通貨ビリオネアマーク・ザッカーバーグ

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