30U30

2021.10.22 19:00

日本発「世界を変える30歳未満の30人」 セレモニーに白濱亜嵐ら登壇



(c)山田大輔

今年新設されたアクティビスト部門に選出されたモデルのトラウデン直美は、SDGsをテーマにした発信でテレビのコメンテーターとしても活躍。「賞をもらうのははじめて」と緊張した面持ちながら、「これまで一つひとつ、少しずつ発信してきたことに期待を持っていただけたのかなと。今後も発信を頑張ってほしいと解釈し、持続可能な未来へのメッセージを届けていきたい」と話した。


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無駄づくり発明家の藤原麻里菜は、現代に必要とされる余白を提案する発明家として、海外からも注目を集める。「今までの8年間で200個以上の無駄なものをつくってきました。無駄なものをつくることが何か大きな意味につながるのではないか。これからも無駄なものをたくさんつくり続けていきたい」と語った。

ダンス&パフォーマンスグループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」のリーダーを務める白濱亜嵐は、ダンスや歌唱、作詞作曲、DJのほか、俳優までマルチに活動。「今までやってきたことがこのような賞につながり嬉しく感じる」と喜んだ。


(c)山田大輔

続けて、「受賞も普段から優しく背中を押してくれる、EXILE、GENERATIONS、PKCZの仲間のおかげ。今日はその仲間たちに『ありがとう』の気持ちを伝えたい」と、周囲への感謝も口にする。

賞を自分への“進化圧”に


美術作家の小野澤峻は、ジャグラーとしての経験が制作の起点となっている異色のアーティスト。難解で複層的な観念と明快なコミュニケーションの双方が求められるグローバルな現代美術界での活躍が期待されての受賞となった。小野澤自身も、「頂いた賞を自分への“進化圧”としてさらに自分にプレッシャーをかけながら、より素晴らしい作品をつくれるよう精進していきたい」と、今後の作品づくりへの意欲となったようだ。


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サウンドアーティストの細井美裕も、「マニアックな作品ばかりつくっていますが、みなさんに見てもらえるよう頑張りたい」と話す。マルチチャンネル音響をもちいた空間そのものを意識させるサウンドインスタレーションや、舞台公演、自身の声の多重録音を特徴とした作品制作を行うサウンドアーティストだが、「普段一人で作品をつくることはなく、受賞はチームのエンジニアたちにも報告したい」と語った。


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最後に登壇した忽那汐里は、「今回、様々な分野で活躍されている同世代の方と受賞でき、本当に光栄に思います」とコメント。現在は日本にとどまらずハリウッドでも活躍するが、「これからも自分にできること、今までやってきたことを変わらずやり、自分の出演する作品が一人でも多くの方に届いてくれたら」と想いを口にした。


(c)山田大輔

セレモニーには、競泳の大橋悠依とバスケットボール選手の渡邊雄太もビデオメッセージを寄せた。東京五輪で日本競泳女子初となる2冠の快挙を成し遂げた大橋だが、「自分自身が影響を与えるようなことを成し遂げたという実感は全然なく驚いた。ただ、勇気をもらったり、力がわいてきたというコメントをいただけ、すごく光栄」と、笑顔を見せた。

なお、今年はアドバイザリーボードとして、アーティストとプロデューサーであり、アパレルブランドCEOの顔も持つVERBALや、Takramのビジネスデザイナーである佐々木康裕、森美術館館長の片岡真実、早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄ら合計19名が協力。アドバイザリーボードとForbes JAPAN編集部で協議し、アクティビイスト、ソーシャルアントレプレナー、エンターテイメントなど合計7部門から30名の受賞者を選出した。

10年の歴史を持つ米国版では、無名時代に選出されながら、のちに時代を変えるような大きなインパクトを与えてきた受賞者を生んできた「30 UNDER 30」。世界を一変させる可能性を秘めた、激動の時代を生きる若き才能たちに注目が集まる。

文=小谷紘友

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