ビジネス

2021.10.24

リモートワークの先駆者から学ぶ「企業文化」のつくり方

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「部下を見張ってないと不安なのはマネジメントが出来てない証拠」。これは本書を読んで、いちばん心に突き刺さった言葉です。リモートワークを導入した結果、スタッフから「プライベートに使える時間が増えた」という声をよく聞きました。プライベートの充実度は、仕事にも生きてくるものだと思います。

新しい時代の企業は、型にはまるのではなく、業種や業態に合わせてそれぞれが独自の文化や制度を構築していかなくてはなりません。試しながら、いいものはお互いまねし合いながら、ともに成長していく。本書は、変化を前向きにとらえる勇気をくれる一冊です。

title / リモートワークの達人
author / ジェイソン・フリード&デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン
data / 早川書房 880円/249ページ


ジェイソン・フリード◎ソフトウェア開発会社、ベースキャンプの創業者兼CEO。同社はオープンソースのウェブ開発フレームワーク「Ruby on Rails」を手がけるほか、1999年の創業以来リモートワークで業績を伸ばしていることにも注目が集まる。プロジェクト管理ツール「ベースキャンプ」は、世界で数百万のユーザーをもつ。

くりす・よしおみ◎1978年、鹿児島県生まれ。大阪大学卒。TISを経て、2008年、「はてなブログ」などのコンテンツプラットフォームを手がける、はてなに入社。任天堂との事業「うごメモはてな」や「Miiverse」などを担当し、13年からサービス本部長、14年から現職。

構成=内田まさみ

この記事は 「Forbes JAPAN No.086 2021年10月号(2021/8/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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