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2021.10.22

スナップ株が25%急落、アップルの広告制限で深刻な打撃

XanderSt / Shutterstock.com

スナップチャットを運営するスナップ(Snap)の株価は10月21日に25%も急落した。これは同社が發表した第3四半期の売上高が予想を下回ったことによるもので、同社はその原因が、アップルのiOSのプライバシーポリシーの変更にあるとしている。

スナップの7月から9月までの売上高は10億7000万ドル(約1220億円)で、ウォール街の予想の12億ドルを下回った。投資家は、新しい広告環境に対応しようとするSnapの苦境が今後しばらく続くと考えている。同社のCEOのエヴァン・シュピーゲルは、20日のアナリストとの電話会議で、「アップルの広告システムの変更により、当社の広告パートナーが広告キャンペーンを測定・管理することがより困難になった」と述べた。

アップルは、4月のプライバシーポリシーの変更で、スナップなどの企業がiPhoneユーザーの行動を把握し、そのデータに基づいた広告を表示することを、各ユーザーの判断で防げるようにした。この変更は、ユーザーの行動データに依存していたスナップなどの企業に深刻な影響を与えた。

これまで各社は、この変更による潜在的な打撃について、警告を発していただけだった。しかし、スナップが他社に先駆けて第3四半期のふるわない数字を発表したことで、他の企業も同様な結果に直面する可能性が示唆されている。

同様な広告システムに依存しているツイッターとフェイスブックも、来週、四半期の数字を発表する。ロイターによると、21日の市場でツイッターとフェイスブックの株価は、それぞれ7%と6%の下落となったが、これは投資家がこれらの企業も期待外れの収益を出すと考えているからかもしれない。

スナップが今置かれている状況は、パンデミックの間の状況とは、これ以上ないほど異なっている。同社の株価は2020年3月に1株あたり約10ドルにまで落ち込んだが、人々が自宅でソーシャルメディアを利用する時間が増えたことで、今年9月のピーク時には83ドルまで上昇していた。
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編集=上田裕資

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