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Forbes JAPAN Web編集部

原宿に誕生した「NewMake Labo」

日本では、年間15億着もの服が「誰にも着られることなく」廃棄されている。近年サステナビリティが重要な経営課題となるなか、ファッション業界では「衣料品の大量消費・大量破棄」が大きな問題となっている。

そこで注目されているのが、捨てられるはずの服の価値を高めて再販売する「アップサイクル」である。不要になった衣料品を回収して、もう一度原料として活用する「リサイクル」ではなく、元の製品に新たな付加価値を持たせて、別の新しい製品にアップグレードする取り組みだ。

そんな「衣料品のアップサイクル」をテーマに、企業と個人が共創できる空間「NewMake Labo(ニューメイクラボ)」が7月26日、東京・原宿に誕生した。アパレル企業から提供を受けた余剰在庫の衣料品などを、新たな作品にアップサイクルできるラボで、若手デザイナーらがアップサイクルを通してつながる場をつくることで、未来のファッションシーンを盛り上げる狙いもある。

手ぶらで行っても服作りができる場所


「たくさんの想いと手を通じて生み出された新しい服が、誰の物語を纏うこともなく捨てられていくことのないように」。そんな想いから生まれたニューメイクラボを手掛けるのは、東急不動産と、体験型シェアリングサービスを提供するSTORY&Co.、ブラザー販売の3社。

東急不動産が無償で提供したラボ内には、ブラザー販売が無償提供したミシンやプリンターをはじめとした洋裁道具や素材などが揃い、手ぶら行っても服作りができる環境となっている。ラボを使用するには、STORY&Co.が運営する循環型ファッションのコミュニティ「NewMake(ニューメイク)」の会員(会費無料)になる必要がある。

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「アップサイクル」の作業は、基本的にラボ内で行うルールだ

STORY&Co.の細川拓CEOによると、ニューメイクは「Sustainable」「Story」「Share」という3つの特徴を持つ。

「Sustainable」は、メンバーがともに「廃棄品を生み出さず、けれどファッションらしいワクワクを携えた新しい価値を生み出すにはどうしていけばいいか」を考えること。「Story」は、提供を受けた洋服や自分自身、そして仲間のストーリーを理解することで1人では成しえない新しい価値を創造すること。「Share」は、技術だけでなく作品に対する想いや楽しさを拡散すること、である。

文=田中友梨

サステナブル

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