グーグルのPlayストアには、数百もの「イカゲーム」の非公式アプリが公開されているが、一部の悪質な開発者は、このドラマの非公式の壁紙アプリにマルウェアを埋め込み、ダウンロードさせようとしている。
@ReBenskというハンドルネームのセキュリティ研究家は、セキュリティ企業ESETのリサーチャーのLukas Stefankoの協力を得て、少なくとも5000回以上ダウンロードされた悪質な壁紙アプリを発見し、分析を行なった。このアプリはすでにグーグルのPlayストアから削除されたが、「Joker」と呼ばれるマルウェアが埋め込まれており、詐欺被害に遭ったり、高額なSMSサービスに誘導される可能性があるという。
Jokerは過去に、フォートナイトやポケモンGOの名を騙る不正アプリにも埋め込まれていた。グーグルは通常、悪質なアプリがPlayストアに掲載される前に、マルウェアを検知し、掲載後にもそれをチェックしているが、一部のアプリ開発者はそれを回避しているという。
Over 200 #SquidGame related apps are available on Google Play
— Lukas Stefanko (@LukasStefanko) October 19, 2021
Seems like a great opportunity to make money on in-app ads from one of the most popular TV show without official game.
The most downloaded of them reached 1M installs in 10 days. Its game play is not that well handled pic.twitter.com/gCOYXXaVHY
Stefankoによると、「イカゲーム」の非公式アプリの中には、無害なものもあり、「Squid Games-The Game」という単純なゲームアプリは、ドラマ内のゲームを再現し、わずか10日間で100万ダウンロードを達成したという。このゲームに関しては、広告が多数表示される以外の問題は確認できていないという。
しかし、Stefankoは、非公式アプリをダウンロードする場合は、十分な注意が必要だと述べている。「これらのアプリをダウンロードする場合は、まず他のユーザーのレビューをじっくり確認することを薦めたい」と彼は述べている。