成功するリーダーに必須のコミュニケーションスキル5選

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4. 言葉の選択を意識する


話し手が選んだ言葉は、場の雰囲気を決定づけ、聞き手の感情的な反応を引き起こす。どちらも、効果的なコミュニケーションには非常に重要な要素だ。

感情を喚起する言葉遣いを自身のボキャブラリーに加えることで、より描写力豊かで、関心を喚起する表現が生まれる。そうすれば、「好ましい(nice)」「良い(good)」「上質の(fine)」といった表現を使う必要はなくなるはずだ。これらは言ってみれば、言葉の世界の敗北者、効果のない4文字言葉だ。一方で、豊かな表現を駆使すれば、話し手の個性が際立ち、聞き手の心をつかみ、メッセージが確実に相手の記憶に刻まれるはずだ。

そして、避けるべき4文字言葉と言えば、「ちょっと(just)」もボキャブラリーから締め出すべきだろう(たとえば、「ちょっと気になって連絡しました[Just checking in]」といった表現だ)。この言葉を使うと、伝えたいメッセージが薄まり、気弱で自信がない印象を持たれてしまう。

さらに悪いことに、話し手が申し訳ないと思っているように受け止められたり(これは「お邪魔してすいません」ということを伝える遠回しな表現だ)、話し手やその要求がそれほど重要でないと判断されたりするおそれもある。

コミュニケーションの方法は、その内容と同じくらい重要だということを肝に銘じよう。行動志向の言葉は、強く明確なトーンを伝え、ダラダラせずに何か行動を起こそうという気にさせてくれる。可能な限り、受動態の使用は最低限に抑え、能動態を使うことで、言葉にさらに力と意図を加えることができるだろう。

5. 先を読んだ言動を心がける


話し合いの機会を先送りしたり、憶測をめぐらせたり、あるいは全くフォローアップをしないといった態度では、人の信頼は損なわれ、関係は弱まる。

理想を言えば、(問題が起きてから対処に奔走するのではなく)問題の発生を食い止め、相手から質問が出る前に、疑問を持たれそうなポイントについて説明し、一緒に仕事をしている人たちのニーズを前もって読んでおくことができれば良いだろう。これらすべてを実現できるのが、先を読んだコミュニケーションだ。

自ら率先してコミュニケーションを行うよう習慣づけておくことは、これから起きることを予測し、管理しながら、現実的なスケジュールや目標を設定し、話しにくい話題を持ち出す勇気を奮い起こすことを意味する。また、話し合いの内容をまとめ、関係者すべてに最新情報を共有して意思統一を図ることで、「コミュニケーションを取りすぎるほど取る」ことも意味する。

意識的にスキルを磨くことで、人は効率の良いコミュニケーションの担い手になれる。こうした技量を持つリーダーは、他の人との結びつきをつくりやすく、信頼と強い関係性を築くことができる。ひいてはこれが、キャリアにおける成功につながるはずだ。

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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