ファイザー製ワクチン、10代の入院防ぐ効果は93% 米CDC調査

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その他、12~15歳の子供への接種が承認されたのは5月であることから、時間の経過によるワクチンの有効性の変化を評価できないこと、患者の接種状況については自己申告制としたため、データの一部に誤りがある可能性を否定できないことなども指摘している。

米国で17歳以下への接種が承認されているのは現在のところ、ファイザー製のみ。そのためこの調査では、モデルナ製とジョンソン・エンド・ジョンソン製のワクチンを接種した子どもは対象に含めていない。

接種率の引き上げが課題


CDCによると、米国でワクチン接種を完了した12~15歳は18日の時点で46.1%となっており、成人の68.5%を大幅に下回っている。

感染力が強いデルタ株が主流になったこと、大半がワクチン未接種だったことなどによって、米国では新学期が始まって以降、子どもと10代の若者の間で感染が急激に拡大。公衆衛生の専門家らはこの世代に、積極的に接種を受けるよう促している。一部の学区では、当局が承認した年齢の子どもたちには、ワクチン接種を義務化している。

米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は26日、5~11歳の子どもへのファイザー製ワクチンの緊急使用許可について、協議する予定。バイデン政権はすでに各州の知事に対し、承認された場合には11月初めから接種を開始できるよう、準備を進めるよう指示している。

編集=木内涼子

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