3人揃って「完璧な装い」 岸田内閣の女性大臣が残した印象とは

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10月4日に発足した岸田新内閣。午後には皇居で首相親任式と閣僚認証式が行われ、記念写真が撮影された。

報道でこの様子を見た筆者は、今後への期待を抱きたくなった。それは女性大臣3人の装いが、皆揃ってドレスコードに即したものだったからだ。

「これだけの場に立つ人なのだから当たり前だ」と言われるかもしれない。しかし、筆者の知る限り、過去の閣僚認証式において、これほどオーセンティックで相応しい装いが揃ったことはない。

全員が「ロングドレス・スーツ」を着用


3人の女性大臣とは、野田聖子氏(少子化担当大臣、地方創生担当大臣、女性活躍担当大臣)、牧島かれん氏(デジタル大臣、行政改革担当大臣、規制改革担当大臣)、堀内詔子氏(ワクチン接種担当大臣、オリンピック・パラリンピック担当大臣)。

全員がきちんとアフタヌーンドレス(正礼装)の「ロングドレス・スーツ」を着用していた。各人が自分の立場を理解し、自分に起こりうる状況を事前に把握し、いざという時のことをしっかり考慮して準備を整えてきたことをうかがわせた。

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個別に装いを見ていこう。まず野田氏は、光沢のある無地ネイビー生地のドレス。襟元はカラーレスでスッキリしたラインで、肩まで届く髪とのバランスもよい。特に肩から胸にかけてのサイズもシルエットもぴったり合っている。余計な装飾はなくシンプルで潔い印象を与える。

牧島氏は、光沢のある薄いピンク色の生地。上着のショールカラーとその内側につけている2連のパールが、四角くなりがちなストレートヘアのボブスタイルを柔らかな印象にしている。

堀内氏は、光沢のある無地シルバーグレーの生地。上着の襟はテイラード。ショートヘアのため、襟から肩、身ごろとつながる面と線のすべてが明らかにされており、きちんとして正統派な印象を受ける。

全員ドレスと上着が共布で、過剰な装飾はない。かつ各人のデザインや色が被ることもなく、シンプルながらも着用者それぞれの個性が垣間見れるドレス選びをしていた。
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文=日野江都子

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