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2021.10.20

C・ロナウド、富豪が手がけるデジタルプラットフォームZujuGPを支援

クリスティアーノ・ロナウド(Getty Images)

スペインのサッカークラブ「バレンシアCF」のオーナーを務めるシンガポールの富豪のピーター・リムと、その息子キアット・リムは、サッカーのデジタルプラットフォーム「ZujuGP」を設立した。

マンチェスター・ユナイテッドのクリスティアーノ・ロナウド選手は、先週のインスタグラムの投稿で、3億5600万人のフォロワーに向けてZujuGPへの登録を呼びかけた。ロナウドは、ZujuGPが10月18日に発表した声明の中で、「彼(ピーター・リム)のことは何年も前から知っているし、彼と一緒にこのプロジェクトに関われることはとても幸せだ」と述べた。

ZujuGPは、サッカーファンのエクスペリエンスをデジタル化し、エンターテインメントやネットワーク、eコマースのオプションを提供すると述べている。同社は、独自のオープンソースのAIプラットフォームを利用して、チームが選手をリクルートしたり、クラブ関係者を集めたり選手を訓練したり指導したりするサービスのエコシステムを構築するという。

シンガポールを拠点とする同社は、世界人口の60%を占めるアジアが、欧州や米国に次ぐサッカーの次なるフロンティアになると考え、そのファン層の拡大がプレミアリーグにとって大きなチャンスとなると述べている。

「サッカーの未来はデジタルになる」と、28歳のキアット・リムは語る。「ZujuGPは、サッカーファンを惹きつけて、様々なビジネスを創出するテクノロジー主導型のコミュニティになる」と彼は述べている。

キアットの父親である68歳のピーター・リムは、フォーブスが8月に発表したシンガポールの富豪ランキングで15位に入り、保有資産は26億ドル(約3000億円)とされていた。

元株式ブローカーのリムは、10年前にパーム油大手のウィルマー社の株式を売却した後、不動産、ヘルスケア、スポーツ分野への投資に注力してきた。リムは、シンガポールのヘルスケア会社のトムソンメディカルグループや、英国のマンチェスターのノーザン証券取引所の歴史的建造物を利用した高級ブティックホテルを所有している。

編集=上田裕資

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