ビジネス

2021.10.23 07:30

クラウンドファンディングでの資金調達が増加、米SECの規制緩和で


VCもクラウドファンディングに注目


Nadaの共同創業者でCEOのジョン・グリーンは、シードラウンドで個人投資家と、VCの両方から資金を調達した。同社の場合は、Republicにピッチデッキを掲載したところ、VCからも強い関心を寄せられ、 最終的に約4000人の個人投資家と複数のエンジェル投資家、4社のベンチャーキャピタルからの資金を獲得した。グリーンは、シリーズAでも同じやり方で調達を行う計画だ。

しかし、クラウドファンディングによる調達には懸念も指摘されている。その一つは、サイト上にアップロードしたビジネスモデルやデータが、他社に盗まれてしまうという問題だ。

さらに、SeedInvestのFeitは、VC業界の外の個人投資家から資金を調達するスタートアップに投資することをためらうVCもあると述べている。デューデリジェンスが複雑になることを嫌うVCもあるという。

しかし、この問題は長くは続かないかもしれない。アローラによると、昨年から、多くのVCがクラウドファンディングに注目するようになり、有望な起業家にスカウトのメールを送っているという。

「ベンチャーキャピタルが好むと好まざるとにかかわらず、クラウドファンディングによる調達額は伸び続けている。VCは、このトレンドに飛び乗るしかない」と、アローラは話した。

編集=上田裕資

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