VCもクラウドファンディングに注目
Nadaの共同創業者でCEOのジョン・グリーンは、シードラウンドで個人投資家と、VCの両方から資金を調達した。同社の場合は、Republicにピッチデッキを掲載したところ、VCからも強い関心を寄せられ、 最終的に約4000人の個人投資家と複数のエンジェル投資家、4社のベンチャーキャピタルからの資金を獲得した。グリーンは、シリーズAでも同じやり方で調達を行う計画だ。
しかし、クラウドファンディングによる調達には懸念も指摘されている。その一つは、サイト上にアップロードしたビジネスモデルやデータが、他社に盗まれてしまうという問題だ。
さらに、SeedInvestのFeitは、VC業界の外の個人投資家から資金を調達するスタートアップに投資することをためらうVCもあると述べている。デューデリジェンスが複雑になることを嫌うVCもあるという。
しかし、この問題は長くは続かないかもしれない。アローラによると、昨年から、多くのVCがクラウドファンディングに注目するようになり、有望な起業家にスカウトのメールを送っているという。
「ベンチャーキャピタルが好むと好まざるとにかかわらず、クラウドファンディングによる調達額は伸び続けている。VCは、このトレンドに飛び乗るしかない」と、アローラは話した。