トランプは中間選挙で共和党に「惨事を招く」、党内の一部に懸念

Scott Olson/Getty Images


今年初めに行われたトランプの弾劾裁判の実施に関する採決で賛成票を投じたカシディ議員は、トランプが「2020年の選挙で共和党を勝利に導くことができなかった」ことを指摘。それを考えれば、再び出馬しても、トランプが党の候補指名レースに勝てるかどうかは「分からない」と述べている。

「トランプは、少なくとも共和党の側では、(就任してから)4年後の選挙で下院と上院で負け、大統領選で負けた最初の大統領だ。選挙では、勝つことがすべてだ」

いまだ「再調査」を要求


トランプとその盟友たちは、大統領選が行われてからのこの1年余り、公式な監査でも、選挙後に起こした訴訟でも、その他の分析の結果でも、その主張が誤りであることが繰り返し証明されているにもかかわらず、選挙で大規模な不正があったとの主張を続けている。

実際に選挙で不正があった例は、ごくわずかだ。また、そうした不正が起きるのは、歴史的にみても非常にまれなことだ。

アリゾナ州マリコパ郡では9月末、昨年の大統領選挙の結果について共和党が実施した「監査」の結果が発表された。だが、大規模な不正があった証拠は示されず、バイデン勝利の結果は覆らなかった。それどころか、トランプの得票数は再集計によって、わずかながら減少することとなった。

共和党内にはハッチンソン知事やカシディ議員のように、トランプがこうした主張を続けることを批判する人もいる一方、多くが選挙結果について「再び訴訟を起こすこと」に前向きだ。ウィスコンシンやペンシルベニア、テキサス、ミシガンなどの複数の州が、共和党の主導により、選挙結果の監査を計画、または開始している。

編集=木内涼子

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