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Red Bull Basement 2020のGlobal Finalの模様(c)Philipp Carl Riedl / Red Bull Content Pool

若き起業家たちを、世界に羽ばたかせるイベントが今年も開催される。

2018年からレッドブルが主催している「Red Bull Basement」は、18歳以上の学生を対象にした次世代のイノベーター育成を目指すプログラムだ。学生のイノベーターによるテックソリューションで世界にポジティブな変化を与えるアイデアを募り、そのインパクト、実行可能性、クリエイティビティ、そして得票数の4点から評価され、優れたアイデアがグローバルファイナルへと招待される。

対象となる年齢の学生たちは、Z世代と称される世代だ。生まれたときにはスマートフォンが生活のなかに当たり前に存在し、物心ついた頃にはSNSを通じて友人と繋がるデジタル社会が形成されていて、また即時性の高い情報収集能力に長ける。自然と多様性を重んじる思考が形成され、社会に対して良いことへの関心が高いとされている。その一方で、デジタル・ネイティブな彼らだからこそ、リアルな体験の価値を重んじるという分析もある。

そんな新しい世代の学生たちは、幼少期から触れてきた新しいテクノロジーでどんな社会を作りたいと考えるのだろう。言葉通りの意味で、未来を切り開く若者たち。Red Bull Basementは、そんな新世代の担い手に「自分たちの声を届けるチャンス、スキルと野心を示すチャンス、そしてより良い世界を作り出すチャンスを与えるために」、翼をさずける取り組みだ。昨年開催のRed Bull Basementには、38カ国の学生が参加し、応募総数は3800組を越えた。


Red Bull Basement 2020において、シャワー排水を再利用する洗濯機をLava Aqua Xを開発、提案した英国代表チーム(c)Mark Roe / Red Bull Content Pool

動画コンテンツで自身のアイデアをプレゼン


プロジェクトの大まかな流れは以下の通り。

まず、プロジェクトに参加する世界44カ国に在住の学生によるアイデアを募集。応募者は自らのアイデアをまとめたプレゼンテーション動画を送付。集まったアイデアはRed Bull Basementのウェブサイトにて公開される。参加者自身、エントリーした自分の動画コンテンツを拡散し、自分のアイデアへの投票を呼びかける。

そして、応募期間終了後、国ごとのローカルジャッジパネルにより、インパクト、実行可能性、クリエイティビティ、掲載中の得票数の4項目で各アイデアが審査され、世界大会へ出場する各国代表を決定。ここで、代表に選ばれたチームには、そのアイデアがもたらすインパクトを最大化し、かつ実現可能なものにすべく、Red Bull Basementからの手厚いサポートが受けられる点が、このプロジェクトの最大の特徴であり面白いところだ。

文=青山鼓

レッドブル起業家

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