仕事でのメンタルの強さ 培うための5つの戦略

Getty Images


4. 強みに焦点を当てる


焦点が向かうところにエネルギーが流れ、注意を向けたことが成長する。弱みに焦点を当てると弱みが強化されるが、強みに焦点を当てればその点を強化でき、より自信が持てるようになる。

米心理学誌サイコロジー・トゥデーのウェブサイトに2014年に掲載された記事によると、仕事で自分の強みを生かす人はより幸せで活力があり、仕事に打ち込んでいて、より早く成長・進歩できることが研究から示されている。

それだけではない。部下の強みに焦点を当てる管理職の下ではチームの成績が上がり、より大きな成功がもたらされる。従業員の強みに焦点を当てるリーダーの下では従業員の離職率が低く、生産性の水準や顧客満足度、利益性が高いことが複数の調査から示されている。これは最終的に、双方に効果をもたらすものだ。

5. 挑戦を受け入れる


挑戦に関する例えで私が気に入っているものに、ちょうが繭から出ようともがいている様子がある。ちょうは繭から抜け出て自由になるには、闘わなければならない。

しかし、この苦労こそちょうの羽に強さをもたらすものだ。これがなければ、新たに生まれたちょうは飛び立ち、新たな旅を始める体力を持てないだろう。

『Embrace the Suck(失敗を受け入れる)』の著者であるブレント・グリーソンは、「心が強い人は、課題を身のすくむような出来事ではなく挑戦として受け入れる。失敗や過ちを、学ぶべき教訓、かつ成長の機会として捉えるのだ。こうした人は積極的に機会を活用するため、他の人よりもうまく障壁を受け入れる」と述べている。

現在の苦労により、明日に必要な強さが培われる。自分で制御できないことに焦点を当てるのではなく、できることに注目すること。最終的に大きな変化をもたらすのは、あなたの考え方だ。

翻訳・編集=出田静

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事