従業員の燃え尽き防止に、マネージャーにとって役立つ問いかけ

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従業員の様子に目を配り、話に耳を傾ける


世論調査会社ギャラップによると、「仕事の悩みや問題について話を聞いてもらっている」と感じている従業員は、バーンアウトに至る可能性が62%減少する。とはいえ、あなたはすでに、揺るぎない関係を築くための基礎として、部下の話に耳を傾けていることだろう。そこで、さらに一歩踏み込んで、従業員が燃え尽きてしまう前に、その兆候を見つけ出せるよう率先して努力しよう。力を発揮して活躍できる従業員を育てるために、次のような点を検討してほしい。

1. 従業員は仕事に打ち込んでいるか。それとも、心ここにあらずの状態か。

2. 従業員が休暇を取得できる制度は整っているか。休んでいる従業員の業務代行者を決め、休暇中に連絡を取らずに済むよう段取りできているか。休暇明けの従業員には、溜まったメールの処理ができるよう、時間の余裕を与えているか。

3. 従業員は、スキルや才能を発揮できるような職務に就いているか。得意分野で能力を発揮できる機会がある従業員は、燃え尽きる可能性が57%減少する。

従業員だけでなく自分のことも大切にする


米国の作家アン・ラモットはこう言った。「ほとんどすべてのものが、ちょっと休めさせれば、またうまく動くようになる。それはあなた自身も同じことだ」

心身の幸福や健康と仕事への取り組み方については、マネージャーが自ら見本として健全な行動を示すことで、従業員も同じように行動しようという気持ちになる。よって、従業員に健全なワークライフバランスを取るよう促しながら、自分もまたそうであるよう心がけよう。そして、必要なときには躊躇せずに助けを求めよう。従業員に対しても、きっとそうアドバイスするはずだ。

自分を振り返るにあたっては、次のように問いかけることが重要だ。

1. 見本として示している自らの行動を、もっと改善するためには何ができるか。

2. 自分が大切にしていることに取り組む時間の余裕はあるか。

3. 仕事に行くのは楽しいか。

誰もが知っているように、従業員が熱心に働けば会社の業績は向上する。そして、あなたが、これまで熱心に働いてきたからこそ、状況に手を抜けないと思っていることも筆者はわかっている。

長期的な成功を目指すマネージャーは、自社の文化や従業員のパフォーマンスを分析し、燃え尽きを阻止するためにできることを模索しよう。そうすれば、一人ひとりの従業員と会社全体の役に立てるはずだ。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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