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2021.10.18 10:00

アップルの児童ポルノ検出計画を著名研究者らが猛烈に批判


また、EUでは、子どもの保護に関する新法の一部としてデバイスのスキャンが検討されているが、研究者たちは、「一般市民のデバイスを他国のスパイが監視する試み」に対しては国家の安全保障上の理由から、それを防止すべきだと述べている。

「一線を超えた」試み


研究者たちはさらに、たとえテロとの戦いであっても、捜査令状や根拠を欠く大規模な監視は、個人のプライバシーの侵害につながると指摘した。また、アップルが導入しようとする、端末内部のスキャンにも問題があると彼らは述べている。

「彼らは、裁判所の令状を持って通信を傍受したり、特定のデバイスを押収するのではなく、すべての人の個人データを常に一括してスキャンしようとしており、一線を超えている。このような人々の基本的な権利の侵害につながる、極めて大規模な監視活動の正当性には、疑問を持たざるを得ない」と研究者らは指摘した。

編集=上田裕資

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