今回は、アップルのヘルスケアに「トレンド」という新機能も追加された。デサイ氏はその目的が「ユーザーが自身の健康状態に関わる変化を中長期的な目線から正しく把握すること」であると説明する。
アップル ヘルスケア担当副社長 サンバル・デサイ医学博士
iOS 15からは安静時心拍数から睡眠、心肺機能を含む20種類の“自らのトレンド(傾向)”をヘルスケアアプリから俯瞰できる。平均的なユーザーの場合、任意のデータが蓄積されると、およそ数カ月ごとに状態の変化を示すトレンド(=兆候)が発生するという。
アップルが設計したアルゴリズムは、1カ月と6カ月の時間枠で特定のデータタイプを見ることで、短期的および長期的なトレンドが把握できるように作られているそうだ。トレンドの解析はアップルのヘルスケアと連携するサードパーティのデバイスから集まるデータにも適用される。
ヘルスケアの「トレンド」が独自のアルゴリズムにより判別され、必要に応じて変化が見られた場合にはユーザーに通知を送る
安静時心拍数に睡眠、心肺機能など健康状態に関わるデータにトレンドが現れた場合、iPhoneなどのデバイスに通知を送るオプションもある。かかりつけ医師や介護士に相談するきっかけとしてヘルスケアのデータが役立つはずだ。