ディズニー映画だけじゃない、「Disney+」がAPAC発の新コンテンツを発表

左から、アニメーション責任者の八幡拓人、ウォルト・ディズニー・ジャパンCEOのキャロル・チョイ、オリジナルコンテンツ・エグゼクティブディレクターの成田岳 「APAC コンテンツ・ショーケース」(c)Disney


日本からの配信コンテンツは?


日本から配信される作品は、鈴木亮平と賀来賢人らが出演する医療ドラマ『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』や、ウェブ漫画アプリ『少年ジャンプ+』で累計1.3億PV以上を誇る漫画作品が原作のアニメ『サマータイムレンダ』をはじめとするコンテンツが発表された。

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数々の賞を受賞してきた小説家・森見登美彦の作品が原作の最新アニメ『四畳半タイムマシンブルース』も独占配信される イラスト:中村佑介(c)森見登美彦, KADOKAWA / 四畳半タイムマシンブルース製作員会

Disney+のコンテンツ制作を統括する成田岳は、9月22日に配信が開始された『スターウォーズビジョンズ』が世界中から高い評価を受けていることに言及し、日本の最高のクリエイターや脚本家を世界に認知させる一例になったことを紹介した。

さらに、イベントでは、新コンテンツの制作に係わるクリエイターや出演者も登壇し、作品への熱意を語る場面もあった。

人気コミック『ガンニバル』のドラマ化プロジェクトからは、主演の柳楽優弥のスペシャルメッセージのほか、世界的巨匠ポン・ジュノ監督がその才能を認めたといわれる片山慎三監督と、先日のカンヌ映画祭にて『ドライブ・マイ・カー』で脚本賞を受賞した大江崇允が登壇した。

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『ガンニバル』の片山慎三監督(左)と脚本家の大江崇允(右)

『ガンニバル』は、日本の山間の村に赴任した駐在警察官を中心に展開される「村八分」サスペンス。大江は「『誰かが誰かを守りたい』という感情がぶつかり合うのがこの物語の悲劇。『守りたい』とは果たしてどんな感情なのか、作品を通じて掘り下げていきたい」と制作に際しての想いを明かした。

また、人気エッセイのドラマ化が決定した『拾われた男』からは、原作者の松尾諭、主演の仲野太賀、草彅剛、伊藤沙莉が登壇。タイトルにちなんで「人生で拾われたというエピソード」を語る一幕もあった。

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『拾われた男 』 左から伊藤沙莉、仲野太賀、草彅剛、松尾諭

イベントの最後で、成田は次のように説明を締めくくった。

「『スター』の登場によって、Disney+はまさに『ディズニーだけではない』動画配信サービスとなりました。ディズニーが大切にするストーリー性は活かしながら、ディズニーと聞いて多くの方が想像する作品のイメージを大きく飛び越えていきたい」

新たな戦略を発表したDisney+は、今後どのような成長を見せるのか。

文=島田早紀

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