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米国の18歳未満の子どものうち14万人以上が、コロナ禍で親のどちらか、または保護者代わりだった祖父母のいずれかを亡くしていたことがわかった。新型コロナウイルスのパンデミックが続く中、感染やその関連死で成人4人が命を失うごとに、子ども1人が保護者を失っていたことになる。

この調査は、米疾病対策センター(CDC)のチームが主導。各州の出生率と死亡率、国勢調査データなどを用い、2020年4月1日から2021年6月30日の間に(主たる保護者である)両親、または(二次的保護者である)祖父母のうち少なくとも1人が、パンデミックに関連して死亡した子どもの数を推定した。

米国小児科学会のジャーナル、ペディアトリクス(Pediatrics)に先ごろ結果が発表されたこの調査では、新型コロナウイルス感染症に「関連する死」には、感染症による死亡と、(医療の質、または医療へのアクセスが低下したことなど)関連のある別の要因によって引き起こされた死の両方を含まれる。

また、この調査結果では、新型コロナウイルスによって保護者を失った子どもが人種的少数派に偏って多いことも示された。CDCを構成する組織の1つである国立衛生統計センター(NCHS)のデータによると、人種・民族的少数派が総人口に占める割合は39%だが、保護者を亡くした子どもに占める少数派の割合は、65%だった(白人の子どもは35%)。

こうした差が最も大きかったのは、影響を受けた子どもの50~67%をヒスパニック系が占める南部のメキシコと国境を接する州だった。また、南東部の州では、1人またはそれ以上の保護者を亡くした子どもの45~57%が黒人だった。

一方、英医学誌ランセット(Lancet)には、世界的な調査の結果が発表されている。21カ国で収集されたデータから、主たる保護者のいずれかを亡くした18歳未満の子どもは、113万4000人以上にのぼると推計されるという。さらに、主たる保護者、または二次的保護者のうちの1人以上を亡くした子どもは、156万2000人を超えるとみられている。

編集=木内涼子

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