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本業の傍ら、たったひとりでつくり上げたプロダクトは、いつの間にかスタートアップ企業の主軸事業となっていた。世界中から仲間を募りながら機能拡充を進めていき、気がつけばユーザー、社員から深く愛される存在に成長していた──

エンジニアにとってはまるで夢のような話だが、これは現実に起こったストーリーである。

キヤノン在職中に副業としてクリエイティブ運用クラウド「リチカ クラウドスタジオ」の開発を2017年にスタートした内田均。しばらくの間、ひとりでプロダクトの構築に励んだ。

「初めて2名のエンジニアを招いた時に“自分がつくったプロダクト”という執着は一切捨てました。『あれはだめ、これはだめ』とマイクロマネジメントをしていては、力が発揮できないからです」

技術選定もコードの書き換えもすべて各自に委ねる。プロダクトが止まらなければいい、基本は“攻め”。自由かつ可能性に満ち溢れた開発環境をつくった内田は、後に15年勤めたキヤノンを退職。2021年4月、リチカのCTOに就任した。

今回は内田、そしてプロダクトマネージャーとして“ホールプロダクト化”を担う宮崎秀也の日々を追いながら、彼らが挑む「クリエイティブテック」の全容に迫りたい。

キヤノン、MIT......世界基準の男はスタートアップに“学び”を求めた


2014年創業のスタートアップ、リチカ。最初に、同社が推進するクリエイティブテックについて説明しておきたい。

クリエイティブテックとは、動画やWEBサイト、バナー広告など顧客接点となるクリエイティブの制作を、テクノロジーで効率化すること。それを体現しているのが、リチカが展開する「リチカ クラウドスタジオ」だ。このプロダクトをほぼゼロの状態から開発したのが内田だった。

「最初の打ち合わせですか?代表の松尾幸治からアプリケーション画面をポンっと渡され『あとは任せます』と(笑)。本業ではたくさんの人が関わり、承認フローも多い開発スタイルだったので、あまりの違いに驚かされました」

2017年当時、SafariのブラウザエンジンWebKitやXMLの研究開発に従事していた内田。副業でリチカに参画して、初めて動画エンジンの技術に触れた。「本業とは違う分野の仕事をして、学びを得たい」と新たな挑戦をスタートできたのは、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)での経験に依るものが大きい。キヤノン在職中、同大学の人工知能研究所に2年間派遣されたのだ。

「語学の壁に苦しみ、数え切れないほどたくさんの恥をかきましたが、何とか研究所内でのポジションを築くことができました。世界レベルの優秀な研究員たちと机を並べて、刺激的な日々を送っていましたね。こうした体験がリチカでのプロダクト開発やチームづくりに活かされていると感じています」

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CTO(最高技術責任者) 内田均

不要なMTGやドキュメント作業は一切なし。技術と、ユーザーと向き合え


2021年10月現在、内田率いる開発セクションのメンバーは20名。うち約9割がロシア、中国、ベトナムなど海外在住者だ。

「副業時代から自ら海外の採用サイトで募集を出し、エンジニア採用を進めてきました。2カ月の試用期間で見極めるのは、リモートワークでも遜色のないスキルとコミュニケーション能力を持ち合わせているかどうか。

その代わりと言ってはなんですが、入社すれば各人が持つ裁量はかなり大きいです。技術選定もコードの書き換えも、すべてメンバーに委ねています」

マイクロマネジメントも不要なドキュメント作業も、そして定例ミーティングも一切なし。「ジョインして4~5年経っていても、顔を知らないメンバーがいます」と笑う内田。

無駄なことはしない。腕を磨きたいエンジニアにとって最高の環境を──内田率いる“最強のチーム”で実現を目指しているのが「テクノロジーでクリエイティブに再現性を持たせる」こと。そのために欠かせないのがAI技術だ。

「クリエイター、マーケターが持つノウハウを再現し自動化するために、AIをプロダクトに組み込んでいきたいんです。実はそのための研究も重ねていて、実現まであと20%というところまで来ています。

想定しているフローとしては、動画で使用する素材やテキスト、業種などの属性をシステムに入れたら、最適なフォーマットをオート選択。アニメーション効果やBGMをつけるのもすべて自動で行ないます。こうして生成された動画を、発信するメディアに合わせたサイズで出力する。こんなイメージを描いています」

ジョインから4年。プロダクト、チームが成長するにつれ、内田の役割も変化した。

リリース直後は動画エンジンの改良にひとり明け暮れていた彼だが、今ではエンジニアの採用や開発リーダーの育成に加え、新しいプロダクトの芽を探るための研究開発にも取り組んでいる。

「リチカは経営陣含め、若くて頭の柔らかい人が多いので、彼らの機微に触れるようなもの、後々になって何かしらの発想の種になり得るものを見せたいと思っていて。また、メンバーに対しても世の中の技術的限界点を見せたいと。オープンソースという既存の資産を活用しながら、アイデアを素早く形にしています」

顧客のニーズを満たす、“ホールプロダクト化”を担う男


開発セクションでは、若手メンバーが多く活躍している。

その中のひとり、宮崎は入社1年目のプロダクトマネージャーだ。「リチカ クラウドスタジオ」のほか、分析ツールを始めとする複数の新規プロダクトを担当している。

より多くの企業に活用してもらうために──リチカでは、ホールプロダクト化を推進している。

ホールプロダクトとは、顧客の満足度を上げるために、補完するサービスやプロダクトを生み出し続けること。1960年代に米国のセオドア・レビット博士が提唱したこのモデルは、“完全な製品”とも訳される。

「『リチカ クラウドスタジオ』は動画をはじめとしたクリエイティブ制作・改善に特化したツールですが、ユーザーはこのプロダクトを使用する以前にも情報収集や企画立案などさまざまな業務プロセスを踏んでいます。加えて、クリエイティブを制作した後には分析や改善などをしながら高速でPDCAを回さなければならない。こうした前後のフローをサポートするためには、ホールプロダクト化が必須なんです」(宮崎)

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プロダクトマネージャー 宮崎秀也

宮崎は大学時代、動画制作会社だったリチカにインターンとしてジョイン。数年でSaaS企業に変貌し、成長する様を間近で見てきた。卒業後は大手IT企業に入社したものの、この時の体験が忘れられず舞い戻ってきた“出戻り組”だ。改めて、今の会社の状況をどのように捉えているのだろうか。

「広告・販促市場に領域を広げたことで、今、21兆円という巨大市場に打って出ている。それだけでもワクワクしますよね。制作会社時代とはまるで規模が違うんですから。

事業の話でいうと、マーケターがこれまで経験や感覚に頼っていた一連の業務を“科学する”点にも面白さを感じています」(宮崎)

「バリューがなかったら、ここまでたどり着かなかった」


内田、宮崎が共に仕事の指針としているのが、5つのバリューだ。特に浸透率が高いのが「現物主義」、「相手志向」、「積み上げよう」。社内にこうした共通言語があることで、仕事がスムーズに進むと宮崎は言う。

「各々が培った資産をドキュメント化して全社共有するのがうちの会社の慣例になっているのですが、これはバリューの1つである『積み上げよう』がベースとなっています。こうした全社の取り組みに限らず、スキルやナレッジ、経験の積み上げについては、個人的にも意識して実践するようにしていますね。

自ら会社に提案し、スタートしたのが社内プレゼン会です。インプットのみならず、アウトプットすることが本質的な知識の獲得につながるのですが、アウトプットの場ってどうしても限定されてしまいますよね。そこで、その週に読んだ本についてみんなで発表し合える場を設けさせてもらったんです。

すでに5カ月間毎週開催していますが、ナレッジをモノにできるだけでなく、メンバーとの共通言語を増やすこともできる。日々積み上げている実感があります」(宮崎)

一方の内田は、バリューをどう捉えているのだろうか。

「バリューがなかったらここまでたどり着かなかっただろうなと思うぐらい、どれも必要不可欠な要素ですね。中でも『相手志向』は、私がずっと大切にしてきた『現場泣かせはエンジニアの恥だ』という言葉に通じるものがあるんです。

エンジニアのつくるものは、すべての工程の源泉。下手なプロダクトが流れれば、プロダクトマネージャーの宮崎やカスタマーサクセスなど、多くのメンバーに迷惑がかかります。ですから、後輩たちにはリチカに入社する前からずっと『あなたの仕事の先には誰がいるのか考えよう』と言い続けてきました」(内田)

中途半端なものは絶対に出せない。だからこそ、まずは確実な要素からスタートして、少しずつ新規プロダクトを世に出していきたい、と内田。

「現物主義」で経験を「積み上げていく」、リチカの今後の事業展開にますます期待が高まる。

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