このポリシーは、政治家やセレブリティ、ジャーナリスト、人権擁護者、コンテンツ制作者などの著名人を保護することを目的としており、彼らを性的に表現することに特化したコンテンツやグループなど排除する。また、著名人がフラグを立てた「不適切な性的コメント」なども削除対象となる。
フェイスブックはまた、著名人のアカウントにタグ付けされた不適切な身体的描写など、「外見に対する攻撃」も削除すると述べている。同社は、世界中の「多数のステークホルダー」からのフィードバックにより、このポリシーを決定したという。
今回のポリシー変更は、フェイスブックの内部告発者であるフランシス・ホーゲンが議会で証言し、同社が10代のメンタルヘルスに有害であることを明らかにした内部調査を無視し、誤情報の拡散を許していたと主張した1週間後に行われた。彼女は、フェイスブックが公共の利益よりも自社の利益を優先したと述べていた。
キム・カーダシアン・ウェストなどの多くの著名人は昨年、「#StopHateForProfit」というハッシュタグでフェイスブックのボイコットを呼びかけ、同社に対し、ヘイトスピーチや偽情報の拡散を防止することを求めていた。
環境活動家のグレタ・トゥーンベリも2019年に、フェイスブックにはいじめやヘイトスピーチが溢れていて「非常に腹立たしい」と述べ、フェイスブックを退会すると脅していた。