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Forbes JAPANが創造する、エグゼクティブクラスの新たなコミュニティ

リンクタイズ 代表取締役会長 高野 真

Forbes JAPANファウンダー/リンクタイズ代表取締役会長の高野 真は、Forbes JAPAN SALONの主宰者ではなく会員の一人という立ち位置に身を置く。彼はどんな背景や想いからサロンの立ち上げを見守り、後押しし、そこに何を期待するのか。Forbes JAPANというメディアとの対比のなかに、その可能性を探る。


変わりゆくメディアの存在意義


──Forbes JAPAN SALONがどういうものなのかを探るために、今日はForbes JAPANファウンダーの高野 真さんにお話を伺います。よくあるサロンとの違いという点では、Forbesという世界に知られた歴史あるメディアブランドの力が大きな価値をもつのではないかと思っていますが、どうお考えでしょうか?

高野:まずメディアの話をしたいと思いますが、少し前までは大手の新聞社が取材をした内容を何百万部と刷って各家庭に配り、みんながそれを読んで世の中のことを知るという構造がありました。そこに存在したのは、新聞社に対する揺るぎない信頼です。これがいわゆるメディアの力ですね。

それが昨今、出版社ではなく一企業がブランディングやPR目的で発信するオウンドメディアが出てきたり、あるいは個人メディアとしてのSNSが普及することで、世の中に出回る情報量が飛躍的に増えてきました。ところが、信頼できる情報が増えたとは一概にいえず、むしろ信頼できない情報の方が増え続けています。

そうすると、その中から信頼できる情報を見つけ出すという作業とリテラシーが、以前にも増して受け取り側に必要になってきているのです。大事なのは、シグナル&ノイズと呼ばれる情報の見極めです。

つまり、飛躍的に増大した情報は確かに情報ではありながら、その中にはノイズ、つまり役に立たない情報と、その先の傾向を見極めるうえで重要性の高いシグナルとしての価値ある情報の2種類があるということを知らなくてはならない。現状として、情報はそうした玉石混交のものであるという認識が、まず必要なのです。

メディアとしてのForbesがミッションに課していることは、シグナルとなる情報だけをプロの目できちんと厳選し、それを求めている人たちに正確に速やかに伝えるということ。いまの世の中にはフェイクニュースが蔓延し、それを鵜呑みにして伝播させてしまう人も少なくありません。エビデンスの取れていないゴシップ的な情報をむしろ喜び、求める人も多いのです。

エンターテインメントとして割り切れば許されるものもあるかもしれませんが、Forbes JAPANの読者は、本当の価値ある情報、いわゆるシグナルというものをビジネスの武器として求める人たちです。彼らは情報のみならず、同じ情報リテラシーをもった信頼に足る他の人たちとのネットワークを潜在的に求めていました。

そこに、グローバルメディアとしての揺るぎない信頼をもつForbes JAPANが満を持して立ち上げるわけですから、Forbes JAPAN SALONはシグナルとなる確かな情報を発信し、受信し、共有するための最も信頼し得るネットワークとなるはずです。

海外40カ国で発行されるForbesのなかでもオリジナリティーのある取り組み




──Forbesというメディアが扱う情報リソースは、日本だけでなく広く世界に通じるものです。Forbes JAPAN SALONというネットワークも、ゆくゆくは海外にまで広がり、通じるものになっていくのでしょうか?

高野:登録制ではなくクローズドの会員制サロンという形をとるのは、実は日本が最初なんです。これまで海外では、例えばForbes CONFERENCEといった違った呼び名の取り組みがありました。名前が違うように、それぞれの国や文化によって求められてきたものが、少しずつ違うんですよ。

でも我々はさっき話したように、誰もかれもを対象とするのではなく、もう少しマインドを共にするような特定の人たちに対してのシグナルとなるような情報を扱うという意味で、世界40カ国版のForbesの中でもユニークな存在なんです。Forbes JAPANは、世界で初めてスタートアップの起業家にフォーカスした情報発信を行なっているのです。

我々の取り組みは他国からも非常に注目され、多くの賛同を得ていますが、そうしたユニークさゆえに、Forbes JAPAN SALONの認可を得るのに思った以上に時間がかかってしまいました。なぜならそれが、世界で初めてのケースだったからです。

そしてそれが認可されたのは、他国のForbesもそれに追従するであろうと判断されたからに他なりません。だからゆくゆくは、サロンのネットワークもグローバルに広がっていくであろうと思っています。もちろん、すぐにそうなるかどうかは我々の成果にかかっている部分が大きいですが。

メディアを補完するネットワークという考え方


──メディアとしてのForbesがすでにある一方で、ネットワークとしてのForbes JAPAN SALONにはどんなミッションが課せられているのでしょうか?

高野:メディアには情報と人を繋ぐというミッションがありますが、メディアが運営するサロンにも、情報と人を繋ぐ場としての機能があるべきではないでしょうか。

例えばクルマの業界でいうと、販売を担うのは全国のディーラーですが、その中には幾つかの旗艦店と呼ばれるブランドの直営店もある。なぜそれが必要かというと、そこで顧客との直接の接点をもつことで、世の中が何を求めているかといった情報を、生の声と共にきちんと肌で感じることができるからです。



我々はこれまでもメディアとしてイベントを実施したり、読者とのさまざまなタッチポイントを設けてきましたが、今後はさらにサロンという形で特定の人たちに対する情報や体験、ネットワーク提供のサービスを行うことによって、そこからメディアの展開のヒントにもなるような知見も得られるものと思っています。

さらにもう一つ、ブランディングという概念から考えた時に、一般の人よりもシグナルを受け取る必要性を強く感じている人たちを会員としてきちんとトリートしてあげることで、彼らの情報レベルや体験レベルを上げるお手伝いをし、結果としてForbesとしてのブランド価値を上げていくというビジョンがあります。

──そして高野さんご自身も、そんなForbes JAPAN SALONの一会員であるわけです。

高野:僕自身は Forbes JAPANの代表者ですが、さてForbes JAPAN SALONではどうしようかと考えた時に、オーナーになるのではなく、一会員になることを選びました。一人のオーナーの人脈に紐付いたカリスマ経営者サロンのようなものにしたくないね、というようなことを、立ち上げチームのメンバーと話し合った結果、選んだ答えです。高野サロンではなくForbes JAPAN SALONという答えです。その方が持続性もあり、広がりもあることでしょう。

──では会員の一人として、Forbes JAPAN SALONに期待するところとは?

高野:私も入会金と会費を払った以上は、それに見合うだけのコンテンツを期待しますね。Forbesだから用意できるものといえば、その一つはやはりグローバルなコネクションと信用ではないでしょうか。直接の繋がりというのももちろんありますし「Forbes JAPAN SALONの会員」という肩書きで海外に出れば、それなりのお墨付きにもなるのではないでしょうか。

あとは、ふだん仕事では会わないけれど、会って話してみたらすごい人だった、刺激を受けた、というような、自分が知らない世界や分野や世代の方たちとの出会いがあるといいですね。

ライフタイズという考えに基づいたユニークなコンテンツ


──実際、Forbes JAPAN SALONには、一部上場企業のトップからスタートアップの起業家やクリエイターまで、すでに幅広い層からの会員がいます。どんな出会いが育まれるか、楽しみですね。

高野:僕自身、運営側ではなく一会員ですが、他の方たちについても、やっぱり会員になっていただいたからには満足して欲しいなと思いますね。満足するためには、さっき言ったように、ヒトだけでなくモノやコトについても、新しい出会いや体験があるといいですね。

例えば最近、放送作家の小山薫堂さんと共同で会員制ビストロ「blank」を立ち上げたのですが、コンセプトからメニューまで、他にはないユニークなものにこだわりました。するとどう話題が広まったのか、会う人会う人、みんな会員になりたいというのです。



そういう風に、Forbes JAPAN SALONもここでしか味わえないユニークな体験を提供していければ、向こうからどんどんユニークな人たちが集まってきてくれるでしょう。

例えばForbesがメディアで実施してきたような、ラグジュアリーブランドのファッションショーや体験型のイベントや旅といったものを、会員だけのエクスクルーシブな形で提供できれば喜ばれるのではないでしょうか。

単純に人的ネットワークとか、経済やビジネスといった枠の中だけではなくて、ちょっとふだんの生活では得られないような特別な体験が、特別なメンバーたちの間で共有できるといいですね。ふつうでは行けないようなワイナリーや酒蔵を巡るツアーなどを企画してもらえたら、僕個人としてもぜひ参加してみたいですね。

──Forbesのライフスタイルコンテンツには「ライフ」と「ビジネス」をリンクさせるような「ライフタイズ」というキーワードがありました。

高野:その通りです。その観点でいうと、もちろんシリコンバレーに行くのもいいですが、ついでにナパバレーのワイナリーにも足を延ばすとか、あるいは以前に誌面でもやりましたが、例えばIWCの時計工房を訪ねつつ、スイスの山村滞在も体験できるような。そんなライフタイズ的なコンテンツをサロンで体現し、会員と共有できるといいですね。

そうした国境を跨ぐような体験コンテンツも、Forbesの後ろ盾があるからこそ実現できるユニークでエクスクルーシブなものと言えるのではないでしょうか。もちろん国内でも、地方での先進的なワーケーションプログラムの体験など、Forbesだからこそ提案できるユニークなコンテンツというものがいろいろとあるはずです。

そうしたコンテンツをサロンからだけでなく、会員の側からも提案できるというところにも、僕は大いに期待しています。営業のために入るというのではなく、何かソーシャルグッドなことに人を巻き込みたい、いいアイデアをシェアしたいというポジティブなマインドの方たちが多いというのも、Forbes JAPAN SALONの特徴であると聞いていますから。

僕自身が何かを企画するとすれば、金融セミナーのようなものをやれるかもしれません。交流会のコンテンツとしてもいいかもしれませんし、ぜひ具体的に考えていきたいと思っています。

──去年からコロナ禍が続いていますが、いまサロンのメンバーになる意義とは?



高野:今回のサロンの立ち上げの目的に「人の繋がりが明るい未来を紡いでいく」という考え方があります。リアルな人と人との繋がりが希薄になってしまった、このコロナ禍のタイミングで立ち上げたことの意義は非常に大きいと思っています。むしろコロナ禍だからこそオンラインコミュニケーションが発達したわけで、いまだとリアルとオンラインの両方で繋がれるというところが大きい。

しかも僕自身も一会員であるように、メンバーは誰もが同じ会員同士であり、フラットな位置づけという点が、ふだんの仕事関係を離れたところで新たな交流を育んでくれます。よくあるような、誰が会長で誰が理事で、といった面倒なヒエラルキーは一切ありません。誰もがフラットな目線で交流する中で新しい発見や体験をしたり、新しい自分を発見したり、新しいアイデアが浮かんだりというのが自然な形で起きてくるんです。

何かを極めた者たちがワクワク感を共有し合う場


──他のサロンでは、よくある上下関係を煩わしいと感じる人も少なくないと聞いていますが、Forbes JAPAN SALONではフラットな関係性の中でこそ、例えば高野さんのような方が若い会員にフランクにアドバイスを与えたり、逆に若い人が思いがけない刺激をくれたりといったインタラクティブな関係性が成り立つのですね。

高野:そこが大事なのです。コロナのもたらしたマイナス面の要素として、世の中にワクワクすることが少なくなってきているような気がします。やっぱり人はリアルに集まって、顔を合わせてこそワクワクを感じるじゃないですか。

世の中のデジタル化が進めば進むほど、その反面、温度感のあるアナログ的なワクワク感に餓えてきているのではないでしょうか。

最近はテレビの見方も、録画をしておいて見たい時に見るという風に変わってきています。ただ僕自身の実感としても、いま見なくていいものは時間を置いても結局は見ないままなんです。

あらゆるものがいつでもアベイラブルな時代になったからこそ、実はそうじゃなかった時の方が、ワクワク感があったということに気づいたんですね。世の中が情報過多になったからこそ、昔ながらのリアルなワクワク感に対する期待感というのはより高まっているのです。

──リアルだから伝えられるワクワク感というのが、確かにあるわけですね。



高野:サロンにおいても、ワクワク感があるというのは一つのキーワードになりそうだと思っています。僕がなぜ人に会うのかというと、情報に対する欲求というのが大きいですが、決してそれだけではないわけです。その人との出会い自体も、新しい刺激として楽しむという考え方もあるからです。

いつまでも自分の楽しいと思うことだけをやっていても、同じ人のままです。でも大人になって、それまであまりやってこなかったことをしてみると、ワクワクするじゃないですか。ワクワクする感じは非常に大事ですよね。

ふだんの仕事の繋がりでは出会わない人と会い、僕の知らない世界を教えてもらうというワクワクが欲しいですね。それは相手にとっても同じだと思うんです。

──Forbes JAPAN SALONは、互いに知らない世界を知っている人たちが出会う場になると。

高野:はい。何かを極めたステータスのある人たちは、ワクワク感=単なる遊びではないんですよね。国際的で知的な部分があり、なおかつワクワクする興味関心のトピックスというか情報をもっているというのが、Forbes JAPAN SALONに集まる人たちの特徴かもしれないですね。

──最後に、これからForbes JAPAN SALONに入ろうという方に、メッセージをいただけますか?

高野:何かを極めた人が、その極めた分野ではないところで知識や人とのネットワークを増やしたいというのであれば、入る価値は非常に高いと思います。Forbes JAPAN SALONは結局、何かを極めた人たちの集まりとなるでしょう。

面白いのは、その極めた何かが、人によって少しずつ違うことです。自分の極めた幹の部分を、会員同士の交流によって、もっと太くしたり、高く伸ばしたり、新しい枝を増やせたりしたら、自分の思いがけない伸び代を見つけられてワクワクするじゃないですか。

ぜひこれから出会う皆さんと、自分の知らないエリアでワクワク感を共有していけたら嬉しいですね。

Promoted by Forbes JAPAN SALON / interview & text by Shigekazu Ohno(lefthands) / photographs by Takao Ota

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