「イカゲーム効果」で韓国語を学ぶ人が急増、英国では76%増

Netflixドラマ『イカゲーム』(c) Youngkyu Park / Netflix

世界中で大ヒットを記録中のネットフリックスの韓国ドラマ「イカゲーム」は、様々なムーブメントを巻き起こしている。中東のアラブ首長国連邦では、ドラマの中のゲームを体験できるリアルイベントが開催され、米国と英国のオンライン語学講座では9月18日のドラマの配信開始以来、韓国語を学ぶユーザーが急増中だ。

「イカゲーム」は、貧困にあえぐ人々が謎めいた島に集められ、456億ウォン(約43億円)の賞金を賭けた命がけのデスゲームに参加する物語だ。

参加者は緑のジャージに白いスニーカーを履いているが、ニュースサイトVarietyによるとドラマに登場するVANSの白のスリップオンタイプのスニーカーや緑のジャージの売上は、配信開始から7800%も伸びたという。また、他のメーカーの同タイプのスニーカーの売上も97%上昇したという。

さらに、英紙ガーディアンによるとアマゾンで「Squid Game costume(イカゲームコスチューム)」と検索すると2000以上のアイテムがヒットし、グーグルトレンドでもこのワードの検索回数が急上昇中という。

さらに、ドラマの型抜きゲームで使われたダルゴナと呼ばれる駄菓子(日本語ではカルメ焼き)の人気も急上昇し、ある業者は売上が250%も伸びたと報告した。

ネットフリックスは、この勢いを利用して「イカゲーム」のグッズ販売に乗り出し、ウォルマートのECサイトに専用の販売コーナーを設けると発表した。

一方、このドラマでブレイクした女優でモデルのチョン・ホヨンは、インスタグラムのフォロワー数を40万人から1890万人に増やし、アディダスやルイ・ヴィトンとの契約を獲得した。

一部の「イカゲーム」のファンは、ドラマで描かれたゲームを現実世界で体験しようとしている。アラブ首長国連邦の韓国文化センターでは、ドラマに登場したゲームを再現するイベントが開催されるが、参加者には賞金ではなく、緑色のジャージが授与されという。また、ゲームに破れても暴力は受けないという。

さらに、ロイターの10月11日の記事によると、「イカゲーム」の配信開始から2週間で、語学プラットフォームのDuolingoでは韓国語を学ぶ英国人の新規ユーザーが76%増加した。また、同時期に米国でも韓国語を新たに学ぶユーザーが、40%増加したとされる。

編集=上田裕資

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