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最先端の経済誌「Forbes JAPAN」の記事紹介


例えば、ディスカバリーチャンネルとコラボレーションした「エクスプローラ12色アイシャドウパレット」は、野生動物の瞳からインスパイア。3000円以下という価格競争力もさることながら、創造性と個性の追求にいそしむ若者たちから熱狂的に受け入れられた。

一方、周迅がイメージキャラクターの「サテンルージュスリムリップスティック」の開発では、パッケージには女性に自信を与えるピンヒールのイメージを採用。「ベルベット質感なのに乾燥しない」という従来の常識に反する効果を生み出すため、76のサンプルを作成。100以上の色を選定し、3000回以上の唇へのトライアルを実施した。スピード重視の中国にあって、1年以上の時間を費やした渾身の商品をつくり上げた。

パーフェクトダイアリーの親会社「逸仙電商(YATSEN)」は、世界最大手の化粧品OEM企業「COSMAX」(韓国)と合同で、アジア最大級の生産拠点を設立するという(22年から稼働予定)。これにより「パーフェクトダイアリー」は国境を超えて影響力をもち、強力な製品開発力を備えたビューティーブランドへ成長していくことになるだろう。

中国にはW11以外にも「W12(12月12日)」と「618(6月18日)」がある。いずれもイベント当日にECでセール商品を購入するだけでなく、何週間も前から連日連夜で予約販売のライブ配信が行われ品定めするのが慣習だ。

「15分で1万5000本の口紅を売る」といわれる「口紅王子」こと李佳奇の「618」ライブ配信は、5月24日18時にスタート、翌0時過ぎの時点で閲覧数は累計1億819万人、「いいね」の数は1億1556万回と、日本の人口ほどの人数が彼のライブ配信に出向いて買い物した計算になる。このお祭り騒ぎにKOL(キーオピニオンリーダー)の分母の大きさと影響力をあらためて実感した。

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ECだけでなく、顧客とリアルな店舗で接点をもつことに力を入れるパーフェクトダイアリー。ワクチン接種も進んでコロナ禍がすでに過去にも感じられる中国では、買い物を楽しむ多くの若者の姿がある

文=ヒキタミワ

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