真に謙虚なリーダーの3つの特徴

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2. 理解と学習の意図を持って聞く


本当に謙虚なリーダーと見せかけだけの謙虚なリーダーの違いは、間違いを犯した場合に誰かに責任を押し付けるのではなく、間違いを認めてそこから学ぶ能力だ。

トーマスは、リーダーが誇らしげに謙虚さを見せつつも無意識に自分の素晴らしさを自慢し、人の話を聞くふりをしながら自分が正しいと思うことをする場合は危険だと説明した。従業員はこれにいら立つだけでなく、見せかけの謙虚さに気づくことで、隠し事をせず正直に振る舞うのを思いとどまってしまう。

マーケティング企業ボックス・アウト・マーケティング(Box Out Marketing)のタイラー・ガーンズ最高経営責任者(CEO)は「謙虚なリーダーは話の聞き方を理解している人だ。こうした人は聞くことにより、リーダー、そして部下として、役に立つ新たなアイデアを吸収できることを理解している」と述べた。

私はかつて、常に自分の謙虚さを自慢するCEOの下で働いた。彼は、経営陣の意見を聞いてその専門性やフィードバックを考慮することを拒み、誰かが意見を言えば、自分の方がはるかに知識があると述べて相手を黙らせていた。彼が、自分に同意する人だけを周囲に集めたいと考えているのは明らかで、最終的には経営チームは辞職してしまった。

3. 改善の機会として批判を歓迎する


批判を受けることは、公式に書かれていないリーダーシップのルールだ。リーダーシップには批判が、そして批判には説明責任が付いてくる。本当に謙虚なリーダーは、批判において大切なものは改善と学びだと理解している。

本当に謙虚なリーダーは常に進化を続け、自分の視点の先を見ている。人材あっせん企業サミット・サーチ・グループ(Summit Search Group)のマネジングパートナーであるマット・エアハートは「自尊心に突き動かされたリーダーは自分の欠点を理解しておらず、他者からの批判を受け入れるのに苦労する」と述べ、「こうした人は自分の傲慢さが見えず、そのことを他者から聞きたがらないため、自分は十分謙虚だと思っている」と語った。

私の上司だった先述のCEOは、反応が反射的で、建設的な批判を受け入れられないことで知られていた。彼は批判を改善の機会ではなく、自己の人格に対する攻撃と考えたのだ。その結果、経営陣は常に人が入れ替わるようになった。

PDF編集ツールを提供するココドク(CocoDoc)の共同創業者アリーナ・クラークは「有害なリーダーは、他者のせいにしたり単に責任を逃れたりして、自らの間違った行動を一部正当化することが多い。こうした人は、自分には批判に対処する能力があると主張することが多いが、批判されると考えただけでも腹の虫が収まらず、憤慨するものだ」と述べた。

翻訳・編集=出田静

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