「職場における感情労働」は正当に評価されるべき

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多くの人の代弁者になる


報告書によると、「燃え尽きをしばしば感じる」と回答した女性は42%で、1年前の32%と比べて増えている。燃え尽きに陥る一因は、業務の負担と職場環境だ。そして女性管理職は今、昨年から続く自らの感情的な重荷ばかりか、部下たちの感情的な重荷をも抱えなくてはならない状況に置かれている。

女性管理職たちは、部下の声が届くよう力添えをする「擁護者」としての役割を、積極的にこなしているのだ。それは大変な仕事である。

感情労働を同等に負担する


企業文化や包摂性といった従業員体験の重要な領域は、すべての従業員が担うべき仕事だが、それと同じように、感情労働という仕事も皆で共有されるべきだ。

そのために企業ができることはいくつかある。たとえば、マネージャーの業績評価基準をアップデートしてはどうだろうか。メンタリングや話を聞くこと、共感力トレーニングなどに関係したセクションを、評価基準に追加することはできないだろうか。

また、職場における感情労働のありかたについて、チームとしての話し合いを持つことができる。変化に抗っているように見えるのは、単に明確な説明が不足しているからという場合が少なくない。マネージャーが、感情労働の負担を共有したり、同僚や部下の様子を確認したりするために、どのような行動や態度を取りうるのかを明確にしよう。

職場における心身の健康を維持するための取り組みは、選ばれたごく少数の人間が担うものではない。働く人全員の務めなのだ。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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