自分の過ちを認めるのをおそれない
リーダーだからといって、間違えることがないわけではない。どんな人でも、時にはミスを犯す。有能なリーダーと無能なリーダーの違いは、自分が間違いをしたときの状況への対処方法にある。
大切なのは、自分が間違ったときにはそれを認め、状況を正すための行動をとることだ。部下に何かを発言して、あとになってそれが間違いだったとわかったのなら、それを部下に伝え、アップデートした情報を提供しなければならない。そうすることで、部下の信頼を得ることができる。そして、いつか彼らが間違いを犯したときに、あなたに打ち明けても大丈夫だと思える環境を整えることができる。
自ら模範を示すこうした振る舞いは、リーダーシップの手段としてきわめて強力なものだ。リーダーが、自分が間違っていることやミスを犯したことを認めない場合には、部下のほうも自分の過ちを認めないだろう。逆に言えば、リーダーが自分のミスに関してオープンになれば、部下にとって「安全な場」をつくることができる。つまり、自分のミスを口にしても大丈夫だと感じられるような、安全な場所が生まれるのだ。