トランプが次の大統領選に候補として名乗りを上げることを「確信し始めた」というグリシャムは、ホワイトハウスに戻ることになれば、トランプは「かなり厳しい政策を打ち出すだろう」と述べている。
それは、トランプの顧問たちが、「それは2期目になってから……つまり、(その後に)再選されることについて心配する必要がなくなってからだ」と話すのを聞いたためだという。
グリシャムは、トランプは、次の大統領選で再選を果たせば「復讐を始める」と主張している。
「国民のことを考えていなかった」
グリシャムは2020年の大統領選の後、トランプとその盟友たちが「選挙に不正があった」と主張し始めたことを受け、トランプ政権下のホワイトハウスについて「国民に教える」必要があると考えたという。
2021年1月6日にトランプの支持者らが議会議事堂を襲撃したことを理由に辞任したホワイトハウスのスタッフの1人である彼女は、ブリーフィングを行ったことがない唯一のホワイトハウス報道官として、歴史を作った人物でもある。
2019年7月から2020年4月までホワイトハウス報道官を務め、その後はファーストレディだったメラニア・トランプの主席補佐官に就任。その職に就いている間は、「トランプ政権の毒性から守られているように思えた」と話している。
そして、(大統領執務室などがある)ウエストウィングに行くと、トランプ政権のために働く決断をしたことを後悔したという。そして、特にそれが「間違いだった」と痛感したのは、新型コロナウイルスのパンデミックが発生した当初の政権の対応をみたときだったと話している。
「権力を手にしたことに興奮」していたホワイトハウスのスタッフの「多く」は、「もはや国のために奉仕することを考えていなかった」という。