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イメージ(Pavel Legkikh / EyeEm / Getty Images)

店頭のマネキンがどれも同じ体型をしていたのは、そう昔のことではない。今ではさまざまな小売店で、プラスサイズのマネキンや、豊満な体型のマネキンが見られるようになった。

オールドネイビーは2021年8月、今後は売り場のディスプレイに、大きいサイズと標準サイズの両方のマネキンを設置すると発表した。ターゲットなどの小売店は、サイズ展開を拡大するとともに、広告にプラスサイズモデルを起用している。

最後のフロンティアは、トランスマスキュリンおよびトランスフェミニンのマネキンだ(トランスマスキュリンは、出生時に判定された性別は女性だが、男性性を備える人々。トランスフェミニンはその逆)。これらは、既存のモデルとは仕様が異なることもあり、小売店ディスプレイへの導入が遅れている。

世界最大手のカスタムデザイン・マネキンの製造会社フュージョン(Fusion)は、アパレルブランドのフルーイッド・プロジェクト(The Phluid Project)と提携し、トランスマスキュリンとトランスフェミニンのマネキンを発表した(フルーイッド・プロジェクトはノードストロームで、ジェンダーニュートラルなコレクション「フルーイッド・グリーン・レーベル」を展開している)。これらはいずれ、ノンバイナリーな体型のマネキンの業界標準になるかもしれない。

プリズム(Prism)と名付けられた、ジェンダーにとらわれない新たなモデルは、本格的かつ大胆なもので、コラボレーションによって小売店でディスプレイされるのは初の試みとなる。このコレクションは、すべてのブランドに対して、ジェンダーにとらわれないマネキンを通じて多様な自己表現を形にし、店舗にやって来る人がどんなアイデンティティを持っていても変わらず歓迎する、という機会を提供することを目指している。

フュージョンのエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターを務めるアダム・ムーン(Adam Moon)は、「我々は、プラスサイズ・マネキンや、身体に障がいのあるマネキンの製造にも、いち早く取り組んできた」と語る。

フュージョンは、フルーイッド・プロジェクトのアンバサダーの意見を聞きながら、ゼロから開発にあたった。「ジェンダーフリーの人々を表現するのであれば、ジェンダーフリーな身体、つまりトランスマスキュリンとトランスフェミニンを感じさせる体型にすることが好ましい。フルーイッドのアンバサダーたちは、我々に本心を語ってくれたのだが、彼らは、これまで店頭では、自分たちを表わすマネキンを見たことがないと言っていた」

翻訳=的場知之/ガリレオ

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