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sarayut Thaneerat / Getty Images

パソコンやスマホのブラウザの脆弱性をついた攻撃が増えている。今年に入って、パッチが適用されていないソフトウェアの弱点がハッカーに悪用される、「ゼロデイ攻撃」の件数が過去最高を記録し、グーグルのChromeへの攻撃件数は12件に達したという。

コロナ禍やコロナ後の生活において、個人のデバイスを仕事で使ったり、会社のデバイスを私用で使う機会が増え、Chromeなどのブラウザがハッカーから攻撃を受けるリスクが高まっている。こうした中、10月6日にイスラエルのサイバーセキュリティ企業「Talon Cyber Security」は、競合製品よりもセキュアなブラウザである「TalonWork」をリリースした。

TalonWorkは、ChromeとおなじChromiumベースのコードで開発されており、在宅勤務が多いビジネスパーソンをセキュリティリスクから守ってくれるという。TalonにとってTalonWorkは最初の製品で、これまでステルスモードで開発をしてきた。同社は、シードラウンドとしてはイスラエルの企業で史上最高額となる2600万ドル(約29億円)を4月に調達している。

Talonによると、TalonWorkは1時間未満で顧客企業内に導入可能で、同社のサーバがゼロデイ攻撃を検知し、堅牢なセキュリティを実現するという。TalonWorkの導入により、業務に関連したWEB閲覧からマルウェアを分離することができる。また、企業はマネジメントコンソールを介して従業員によるブラウジングデータを取得することができるが、取得できるのは仕事に関するものだけだという。

Talonの共同創業者兼CEOであるOfer Ben-Noonは、「ITは、仕事に関連する全てのことを監視し、管理することができる」と述べている。企業は、私用と業務用をどのように区別するか選択できるという。

同社によると、現在顧客企業10社とデザインパートナーがTalonWorkを使用しているというが、社名は公表されていない。Talonによると、これまでにも法人向けのセキュアなブラウザは存在したが、同社の製品は他に類を見ないという。例えば、グーグルもChromeのエンタープライズ版を提供しており、Talonと同じようなサポートや管理機能を備えている。しかし、Talonの共同創業者兼チーフ・テクノロジー・オフィサーのOhad Bobrovによると、TalonWorkの方がユーザーのブラウザに対するコントロールとビジビリティが大きいという。

また、エンタープライズ版Chromeでも、企業はブラウザの基礎的なコンフィグレーションを変更できるが、「本質的には個人版と同じスタンドアローンのブラウザ・アプリケーションだ」とBobrovは話す。

編集=上田裕資

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