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イーロン・マスクが経営する宇宙開発企業スペースXの評価額が、1000億ドルを突破したと、CNBCが10月8日に報じた。スペースXは、同社の投資家が7億5500万ドル相当の未公開株を1株あたり560ドルで売却することに同意したという。

今回の取引は、同社が評価額740億ドルで8億5000万ドルを調達した2月の調達ラウンドの際の株価の419.99ドルに33%のプレミアムを上乗せしたもので、スペースXの評価額は1003億ドル(約11.2兆円)に達したことになる。

カリフォルニア州ホーソーンを拠点とする同社は、今回の取引で追加の資金調達は行っていないという。

スペースX社は、衛星インターネットの「スターリンク」と宇宙船の「スターシップ」プロジェクトの資金調達のために、2月に8億5000万ドルを調達していた

フォーブスは、2015億ドルの保有資産を持つ世界トップの富豪のマスクが、直近の資金調達の前に、スペースXの約48%を所有していると試算していた。同社はフォーブスのコメント要請に応じていない。

2002年に設立されたスペースXは、宇宙ロケットの製造と打ち上げを行っており、2013年に民間企業向けの初の商用ミッションを行っていた。モルガン・スタンレーのアナリストは、昨年のレポートで、NASA(米国航空宇宙局)と米国国防総省からの契約獲得に乗り出したスペースXの評価額が、1000億ドルに達する可能性があると予測していた。

9月15日には、ビリオネアのジャレッド・アイザックマンが率いる4人の民間人チームが、スペースXのロケットをチャーターし、プロの宇宙飛行士が搭乗しない史上初の軌道ミッションで宇宙に向かっていた。

マスクは、スペースXの衛星ブロードバンドプロジェクトの「スターリンク」を分社化し、上場する計画をほのめかしている。「将来的にスターリンクがIPOすることになるが、それは数年後、収益の伸びが予測可能になってからだ」と、マスクは昨年ツイートしていた。

CB Insightsによると、評価額が今回のスペースXの評価額を上回る企業は、TikTokの親会社のバイトダンスのみで、同社の直近の資金調達ラウンドでの評価額は1400億ドルとされていた。しかし、バイトダンスの評価額は今年4月、非公開の取引で4000億ドルを突破したと報じられていた。

編集=上田裕資

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