5日の上院小委員会で、共和党トップのマーシャ・ブラックバーン上院議員はホーゲンに感謝の意を表し、「フェイスブックがユーザーのデータを使って何をしているのか、我々は真実を明らかにしていく」と宣言した。
フェイスブックの元プロダクトマネージャーのホーゲンは、3時間近くに及んだ証言で、フェイスブックが10代の若者のメンタルヘルスを脅かし、大統領選挙に関する誤った情報を放置して人々の対立を煽り、CEOのマーク・ザッカーバーグの強引な指揮下で自社の利益を優先してきたと指摘した。
ホーゲンは、自分の主張を裏付けるために、何千ページもの文書を議員やSEC(米証券取引委員会)に提出した。彼女は事前にその情報を、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)にリークし、同紙はそれをスクープ記事として報じていた。
共和党の議員らは、ホーゲンと彼女が開示した資料を利用して、一度は頓挫したフェイスブックの規制計画を再開しようとしている。
ブラックバーン議員は6日、「ますます多くの若者がソーシャルメディアを利用している今、彼らのオンライン上のアイデンティティがどのように守られているかを検証する必要がある」と語り、23年前に制定された児童のプライバシー保護法(COPPA)の更新を、真剣に検討する必要があると述べた。
しかし、保守派のデジタルメディアやその運営者たちのホーゲンに対する見方は、政治家たちとは全く異なっている。彼らはホーゲンを、自分たちのオンラインからの収入を脅かす疫病神のように考えている。
「左翼のワナ」と主張する保守派
保守派の人気ポッドキャスターのダン・ボンジーノ(Dan Bongino)は、6日の番組でホーゲンを攻撃し、「これは詐欺だ」と断言した。「保守派のみなさんは、どうかこのワナにはまらないで欲しい。これは明らかに左翼の仕業だ」と彼は語った。
保守系メディア「The Daily Wire」編集長のベン・シャピロも同様に、ホーゲンの証言から生じる可能性のある法案が、「民主党によるトップダウンの専制政治」につながると指摘し、彼女が民主党に献金を行っている可能性を示唆した。
フォーブスが連邦選挙委員会(FEC)のデータを確認したところ、ホーゲンは実際、過去7年間に、民主党の主要なオンライン資金調達ポータルであるActBlueを含むリベラルなグループに約2000ドルを寄付していた。
さらに、保守系メディア「デーリー・コーラー」のジャック・ポソビエックも、「ホーゲンが政府に検閲を呼びかける左翼であることは確かだ」と発言し、2日間で十数回も、彼女を攻撃するツイートを連発した。
Facebook ‘Whistleblower’ Donated 36 Times to Democrats, Including AOC https://t.co/LNsZrQWpcL
— Jack Posobiec (@JackPosobiec) October 4, 2021