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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

ランボルギーニ・ウラカン STO

ふと気づいたら、富士スピードウェイの直線でランボルギーニ・ウラカンSTOの速度計が290km/hを表示していた。

今までここで乗った日産GT-RやアウディR8などの、どのスーパーカーよりも速いことになる。このウラカンSTOははっきり言って化け物だ。史上究極のランボーだからこそ、とんでもなく速いだけではなく、ハンドリングも抜群に良い! しかもルックスも戦闘機のようで、エンジンサウンドは良くいえばゴジラのような鳴き声で、悪く言えば近所迷惑! とにかく8000回転まで回すと、その「ブオーッ」というサウンドで頭の中が納豆になりそうで、限りなく気持ちいい。僕が今まで乗ってきた中で、究極で最もエモーショナルなロードゴーイングな車両だ。

試乗間の筆者

ランボルギーニはこのSTOに対してそれだけの自信とプライドを持っているからこそ、こんな珍しい「全開試乗会」を設けられたと言えるだろう。まさに一般道を走れる本格的なレースカーということだ。

このウラカンSTOは、スーパートロフェオ・オモロガータの略で、ワンメーク・レース参戦のスーパートロフェオ・レースカーの公道仕様車だ。ベース車両は、ウラカン・ペルフォルマンテ仕様の究極版と言える。面白いことに、エンジンはペルフォルマンテと変わらず、640ps&565Nmを叩き出す5.2L V10だし、7速DCTなので、パワートレーンはほぼそのまま引き継いでいる。ただ、どのバージョンよりも、エアロパーツは違うし、ブレーキも異なる。

しかも後輪駆動かつリア・ホイール・ステアも備えている。STOの究極なエアロだけど、フロント、横、リアの巨大な開口部やヴェントのおかげで、冷却効率やダウンフォースはレースカー並み。また3段階設定ができる大きなレースカー譲りのリアウィングがついているので、280km/hではダウンフォースは何と420kgだから、コーナリングもブレーキングも安定性はピカイチ。ドライバーに相当自信を与えてくれる。

走行中のSTO
290km/hでもまったくブレない!

車両の75%はカーボンファイバーになっているのと、前輪駆動が入っていないから、ペルフォルマンテより43kg軽い。また、F1で開発されたカーボンセラミック性のブレンボー製6ピストン付きブレーキが装着されているので、制動力は半端ない。

文=ピーター・ライオン

ランボルギーニ
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