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2021.10.07 17:00

NFTゲーム「アクシー・インフィニティ」が170億円調達、a16z主導で

Andreesen Horowitz partner Marc Andreesen(Getty images)

NFTゲームの「アクシー・インフィニティ」の開発元のスカイメイビス(Sky Mavis)が、アンドリーセン・ホロヴィッツ(a16z)が主導するシリーズBラウンドで1億5200万ドル(約170億円)を調達した。今回のラウンドにはアクセルやパラダイムなどのベンチャーキャピタルも参加しており、創業4年のベトナム企業であるスカイメイビスの評価額は、30億ドルとされた。

スカイメイビスは声明の中で、「当社は今回の新たな資金調達で、play-to-earn(プレイして稼ぐ)型ゲームの革命を推進し、世界中から人材を獲得すると同時にインフラを拡張し、ゲーム開発者のNFT対応ゲームへの参入を支援する」と述べている。

アンドリーセン・ホロヴィッツのパートナーで、暗号資産に注力するArianna Simpsonは、「アクシー・インフィニティは、デジタルのペットや繁殖ゲーム、バトルゲーム、土地ベースのゲームから成るデジタル経済圏を構築している」と述べている。アクシーのプラットフォームは、ゲームの内部で使用され、二次市場で取引可能なNFTキャラクターを生み出している。

アンドリーセン・ホロヴィッツは近年、暗号通貨取引所のコインベースや、NFTゲームのCryptoKittiesで知られるダッパーラボや、リップルなど、ブロックチェーンや暗号通貨関連への投資を積極的に行っている。アンドリーセン・ホロウィッツは、2018年に暗号通貨に特化したファンドを設立し、3億ドルを調達していた。

アクシー・インフィニティのようなNFT対応のゲームで、プレイヤーはゲームのアイテムを暗号通貨でトレードすることが可能だ。スカイメイビスによると、同社の1日のアクティブプレイヤー数は、今年4月の3万8000人から200万人以上に増加し、独自のNFTマーケットプレイスの取引総額は22億ドルに達したという。

スカイメイビスは、2017年にAndy Ho、Aleksander Leonard Larsen、Trung Nguyen、Jeffrey Zirlinらによって設立され、その1年後にアクシー・インフィニティを立ち上げていた。

編集=上田裕資

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