2023年発売を目標に開発を進めていて、現在は550馬力以上の出力を誇るロータリーエンジンの燃費改善を進めているようだ。
燃費はリッター8キロ──改善の対象に
マツダ RX-VISION CONCEPT
RX-9に搭載されるロータリーエンジンは、2019年には500馬力、2021年には630馬力を発生させるエンジンとして試作されていたと情報提供があった。
ただし、このエンジンは燃費や異音に問題を抱えており、現在はその問題解決にあたっているようだ。
試作品のロータリーエンジンは燃費が1リッターあたり8キロ前後となっていて、これは過去のロータリーエンジンを搭載するスポーツカーの中では良い数値だ。しかし、開発陣はRX-8以上の燃費目標を掲げていて、現在の数値では「燃費が悪すぎる」として改善の対象にしているとのこと。
また、高負荷をかけたときに不快なノイズが発生するという問題もあり、これも改善を図っている最中だとしている。
オープンモデルも視野に?
マツダ RX-VISION CONCEPT
RX-9はRX-VISIONのデザインを踏襲しつつも、市販にあたっては多少の変更がおこなわれている。
RX-VISIONではテールライトに被さるように配置されたスポイラーが装着されていたが、RX-9では3代目RX-7(FD3S)のようなドルフィンタイプのリアスポイラーが装着されるようだ。
また、現段階では検討に留まっているようだが、オープンモデルの発売も視野にあるようだ。2代目RX-7(FC3S)ではフルオープンのカブリオレが販売されていたが、RX-9ではタルガトップタイプになるものと思われる。
RX-9はマツダ最後のピュアスポーツに
マツダ RX-VISION CONCEPT
非常に高い出力を持つことになるRX-9だが、これはマツダにとって最後のピュアスポーツカーだからだと関係者が明かしている。
マツダの歴史を彩ってきたロータリーエンジンは今後発電用エンジンとしての新たな活路が用意されているが、コスモスポーツやRX-7、そしてル・マン24時間耐久レースで日本車初の総合優勝を果たした787Bなど、マツダのロータリーエンジンの歴史はマツダのスポーツカーの歴史とも言える。
そうした中で、マツダはRX-9をロータリーエンジンを搭載する最後のピュアスポーツカーとして、有終の美を飾らせてやりたいという狙いがあるとのこと。
(本記事はMOBYからの転載である)