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2021.10.10 08:30

美容分野に注力のウォルマート、独立系で多文化なブランドを重視


ウォルマートは7月、同社の世界一の規模を誇る巨大な顧客基盤と店舗を活用するコレクション「ウオマ・バイ・シャロンC(UOMA by Sharon C)」を導入した。同コレクションは、ウォルマート4700店舗のうち3000店舗以上で提供されている。

ウォルマートは同ブランドを発表した際、美容界の重鎮であるシャロン・シューターが作ったウオマについて、「先進的な考えを持ち急進的で、妥協しない」ブランドだと述べている。同コレクションの商品では、全ての肌の色が網羅されている。

「ウォルマートは、顧客を喜ばせる商品を提供することに非常に注力している。そのため、ウオマ・バイ・シャーロンCを当社の品ぞろえに独占的に加えることができてとてもうれしい」とバルベールは述べた。

「当社は、ウオマ・バイ・シャーロンCのような顧客をあっと言わせるブランドを全ての人に提供するべく品ぞろえを拡大し、美容品の購入場所としてのウォルマートを進化させている。シャロンの新たな商品ラインは包摂性と品質を示すもので、顧客に提供できることを誇りに思っている」(バルベール)

ウォルマートはまた、ビヨンセのスタイリストであるキム・キンブルのヘアケア商品やアフリカ系米国人起業家のメリッサ・バトラーによるザ・リップ・バー(The Lip Bar)も提供している。バルベールは「当社が顧客のために準備したブランドのリストは非常にそうそうたるものだ」と述べた。

「当社は、美容品分野にもっとまとまりを持たせる必要性を理解している」とバルベール。「ウォルマート店舗での体験は、小売の未来の進化を示している。店舗では、デジタルな方法によるエンゲージメントがはるかに多くなる。これは、補充やより楽な買い物を実現しつつ、顧客を喜ばせることができる体験だ。現在は多くの取り組みが進行中で、こうした体験をさらに高める方法を探っている」

バルベールは「ウォルマートの良い点の一つは、新型コロナウイルス感染症が流行を始める前に店舗を訪れていた消費者が毎週1億8500万人ほどいた点だ」と説明し、次のように続けた。

「美容分野での課題は、顧客を店舗の別のエリアからどのように連れてくるかだ。この顧客が毎週、食料品を購入していることは分かっている。こうした顧客はファッションや家庭用品など、ウォルマートが前進を遂げている分野に目を向けるようになっている。この顧客がいつも買っている美容品をより簡単に購入できるようにしつつ、毎週の買い物で新たに発見できるものを与えることが私たちの目標だ」(バルベール)

翻訳・編集=出田静

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