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培養肉や培養ミルクの商品化にあたっては、規制という大きなハードルが依然として立ちはだかっている。とはいえ、それさえ乗り越えれば、代替タンパク質市場は大きな成長を遂げるはずだとマショは力説し、こう語った。

「振り返ってみれば、5年前のフードテックは、『カリフォルニアに住むヴィーガン向けの一時的な流行にすぎない』と考えられていた。しかし今では、牛肉や鶏肉の細胞培養製品はもちろん、代替卵や代替母乳製品など、種類が大幅に増えても驚きはない」

「たとえば、新型コロナウイルスの感染が拡大する前、植物由来食品の年間売上は27%増加した。この成長率が、今後数年で倍増するのは間違いない」

「この企業は未来の一部を形成するか?」


マショによれば、VERSOがフードテックだけに的を絞っているのは、他の消費者志向の投資会社と異なる側面のひとつだ。他の消費者志向の投資会社は、むしろポートフォリオの多様化を図り、損失リスクを回避しようとしているところが多い。

さらに重要なのは、マショにはかつて、プライベート・バンカーとして超富裕層の資産管理を直接手掛けていた経験があることだ。おかげでマショは、使命重視というVERSOの価値観をリミテッド・パートナーたちと共有しやすいし、投資先企業に対して、より有益な助言を与えることができる。

「VERSOは、典型的な投資会社ではない」とマショは言う。「VERSOは通常、資金配分の10%から50%を自ら投資している。超富裕層の個人、ファミリーオフィス、プライベートバンク、年金基金、政府系投資ファンドなどから構成されるリミテッド・パートナーと足並みを完全に揃えており、彼らに管理手数料をまったく求めていない」

VERSOはまた、厳しいデューデリジェンスを行ったうえで、企業を厳選して資本を投じている。だからこそ、投資先企業の創業チームと緊密な関係を築くことが可能になるとマショは考えている。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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