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Themistokles Konstantinou / EyeEm / Getty Images

「ウォールストリートの王者」は多数存在し、それぞれが、「貢ぎ物を納める人たち」をたくさん従えている。リスクをとる者、難解でテクニカルなパフォーマンス測定値を注意深く分析する者、そして……少なくとも短期的な比較では、偶然まかせにしたときほどの結果を出せない者。

そんな人は、ドイツ在住のハムスター、ミスター・ゴックス(Mr. Goxx)のアドバイスに耳を傾けるべきかもしれない。ミスター・ゴックスはハムスターだが、その行動により、小規模な暗号資産ポートフォリオの取引を指揮している。ビジネス・インサイダーによれば、6月中旬から9月中旬にかけて、ミスター・ゴックスの収益率は、S&P 500、ナスダック、バークシャー・ハサウェイ、ビットコインよりも高かったという。

プリンストン大学で長らく経済学教授を務めるバートン・マルキール(Burton Malkiel)が最初に名を上げたきっかけは、(株価の値動きを過去のデータによって予測することは不可能であるという主張に基づいて)インデックス投資を推す1973年の著書『ウォール街のランダム・ウォーカー』(邦訳:日本経済新聞出版)だった。

その2年後、ジョン・ボーグルが資産運用会社バンガードを興した。世界で初めてインデックス型投資信託を個人投資家に提供した同社は、インデックスファンドが長期的には専門家の予想以上に良い業績を上げられるという説を、その実績で後押しした。

マルキールは著書のなかで、こう主張している。「目隠しをしたサルに、新聞の金融面に向かってダーツを投げさせるという方法であっても、専門家が注意深く選んだものと同じくらいの成績をあげるポートフォリオを選べるだろう」。この主張については議論が交わされ、多くの実験がおこなわれてきた。偶然を通して小型株とバリュー株をうまく活用できることが、そうした結果になる理由だとする意見もある。

すばらしい業績をあげているハムスター、ミスター・ゴックスの取引対象が暗号資産であることを考えれば、株式の種類が原因という論は筋が通らないように見える。このハムスターは、回し車に乗り、取引する暗号通貨のタイプを決定する。その後、2本のトンネルのどちらに入るかによって、買うか売るかを決める。

「Twitch(ツイッチ)」の動画では、当のスターが案内するツアーを見ることができるが、最新の動画では、ミスター・ゴックスのこれまでの収益率が約19.4%であることが示されている。

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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