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(c) Blue Origin

ジェフ・ベゾスが設立したロケット会社「ブルーオリジン」の元社員および現役社員21名が9月30日に公開した書簡で、同社が安全性の懸念を無視し、性差別的な職場文化を生み出していると主張した。

ブルーオリジンの社内コミュニケーション部門の元責任者のアレクサンドラ・エイブラムスを筆頭著者とするこの書簡は、女性従業員の意見が社内で無視されていたと主張し、上級幹部が女性従業員に対して、不適切な行動をとっていたと述べている。

書簡によると、ブルーオリジンのCEOのボブ・スミスと親しかったある上級幹部は、複数回に渡りセクシャルハラスメントで人事部に通報されたにも関わらず、上級職の採用委員会に配属されていたという。

また、ベゾスに近かったとされる別の元幹部は、女性従業員を「ベイビーガール」「ベイビードール」「スイートハート」などの「見下した」呼び名で呼び、従業員の体を触った後に会社を解雇されたという。

従業員らは、同社にはクオリティよりも実行速度やコスト削減を優先するカルチャーがあると主張しており、2018年には、あるチームが同社のロケットエンジンに関連する1000件以上の問題を報告したが、放置されたままだったという。

エイブラムスは30日のCBSモーニングのインタビューで、ブルーオリジン社内の性差別的で有害なカルチャーについて語った。イーロン・マスクのスペースXや、リチャード・ブランソンのヴァージン・ギャラクティックと競合するブルー・オリジンは、従業員を限界まで追い込む傾向があり、自殺願望を抱いた者も居ると、書簡には書かれている。



ブルー・オリジンはフォーブスに宛てた声明で、「当社はいかなる差別やハラスメントも容認しない」と述べている。また、同社によるとエイブラムスは2年前に「連邦政府の輸出管理規制に関わる問題」で「度重なる警告」を受けて解雇されたという。

エイブラムスはCBSのインタビューで、「安全性を最優先する」というブルー・オリジンの宣言を引き合いに出し、「安全を最優先するカルチャーと、恐怖で支配するカルチャーは両立しない」と述べた。

書簡によると、ブルーオリジンは世界で3600人以上を雇用しているという。同社は、2000年にベゾスによって設立された後に、ロケットの開発に着手し、2005年に最初の試験機、2006年に最初のロケットを飛ばし、2012年に「ニューシェパード」の最初の試験機を飛ばしていた。

ブルーオリジンは今年7月20日、ベゾスと3人の乗客を乗せた宇宙飛行を成功させたが、これはヴァージン・ギャラクティックが宇宙飛行に成功した9日後のことだった。

編集=上田裕資

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