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アンデラの共同創業者兼CEO ジェレミー・ジョンソン(Noam Galai/Getty Images for TechCrunch)

中南米や東欧、アフリカなどの地域でリモートで働くソフトウェア開発者の採用を支援するアンデラ(Andela)が9月29日、シリーズEラウンドで2億ドル(約224億円)を調達し、評価額が15億ドルに達したことを発表した。今回のラウンドは、ソフトバンクのビジョンファンド2が主導した。

今回の調達には、新規の出資元のWhale Rockや既存出資元のチャン・ザッカーバーグ・イニシアチブ、アル・ゴア元米副大統領らの投資会社ジェネレーション・インベストメント・マネジメント、Spark Capitalらも参加し、アンデラをユニコーン企業に押し上げた。

アンデラの共同創業者でCEOのジェレミー・ジョンソンは、今回の調達のタイミングが、企業の採用に対する考え方の変化の時期と重なったと述べている。「2021年の初めに、人々はオフィスに戻ることはないと認識した。リモートワークは人材の観点からも必須のものになっている」と彼は述べている。

2014年にナイジェリアで設立され、現在はニューヨークに本社を置くアンデラは、オンラインで採用候補者を決定し、語学力の診断やコーディングテストなどを通じて、採用を支援している。同社のサービスはテクノロジー企業だけではなく、ゴールドマン・サックスや、CBSバイアコム、クラフト・ハインツにも利用されている。

これまでに累計3億8100万ドルを調達したアンデラは、AI(人工知能)を用いてエンジニアと企業のマッチングを行い、各国の雇用関連の規制に関するアドバイスも提供する。同社の競合としてはUpworkのようなサービスが挙げられる。

テクノロジー業界のリーダーたちは、シリコンバレーやインド、中国といった従来の採用のハブ以外にも目を向けており、アンデラのようなサービスの需要は高まっている。ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズのパートナーのリディア・ジェットは、声明の中で「リモートで働くエンジニアの採用は、今日の企業が直面している最重要課題のひとつだ」と述べている。

メンタリングも支援


アンデラは、10万人以上の開発者のコミュニティを構築し、業務トレーニングだけでなく、ウェブ経由のメンタリングなどのサービスも提供している。

ただし、同社はこれまでいくつかの困難にも直面していた。アンデラは昨年、パンデミックによる採用の停滞を受けて、一部のスタッフを解雇し、幹部の報酬を減額していた。しかし、その後は企業がデジタル投資を倍増させたことで、雇用市場は急速に回復した。

アンデラは、今回の調達資金を業務エリアの拡大と、300人の従業員の増員に充てる予定だ。また、技術インフラへの投資を増やし、買収も検討している。

ジョンソンは、従来の採用の在り方を根本的に改革するチャンスがあると確信し、同じ考え方を持つ投資家を探していたという。「ソフトバンクは、大きなスウィングをすることに慣れている企業だ。私は今こそが世界の採用の転換点だと考えている」と彼は語った。

編集=上田裕資

ユニコーン資金調達ソフトバンクグループ

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