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2021.10.01 16:00

「年上部下」「年下上司」の実態、大手人材紹介会社が346人に聞いた

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グローバル人材の転職を支援する人材紹介会社のロバート・ウォルターズ・ジャパンは、9月30日、国内のグローバル人材を対象に、「年上部下と年下上司」の実態を調査したアンケート結果を発表した。以下紹介する。


「年上部下」、または「年下上司」がいる/いた会社員は何割?


アンケート回答者346名に、「年上部下」、「年下上司」と働いている、または働いたことがあるかを聞いたところ、「年上部下」(25%)、「年下上司」(29%)、「両方」(30%)と働いている/働いたことがあると回答し、合算で8割を上回った。なお、勤務先によっての差は、日系企業(84%)、外資系企業(85%)と、ほぼなかったという。

またその年齢差について、「年上部下」では「5‐10歳」(48%)差が一番多く、「1‐5歳」(31%)と続き、「20歳以上」も10%。「年下上司」では「5‐10歳」(42%)差が一番多く「1‐5歳」(38%)と続き、「20歳以上」は4%だった。



「年齢が理由で働きにくさを感じる」は少数派


「年上部下」、「年下上司」と働いている/働いたことがあると回答した人に「年齢が理由で働きにくさを感じたことがあるか」を尋ねたところ、「年上部下」に働きにくさを感じた(29%)、「年下上司」に働きにくさを感じた(17%)という結果だったという。ともに少数派のようだ。



働きにくさは「年齢が近い」ほど感じやすい


さらに「働きにくさを感じる」と回答した少数派に年齢差を聞いたところ、「年上部下」との年齢差は、1位「5‐10歳」(42%)と微妙な年齢差が大多数を占め、「それなりの実績を積んできた人に対して指示しにくい」との回答もあったという。「年下上司」の場合は「1‐5歳」(50%)が1位で、逆に年齢が近いほど「働きにくさ」を感じやすいらしい。

年齢逆転による働きにくさを男女で見たところ、女性で「年上部下(男女問わず)」に対して働きにくさを感じたのは36%、逆に「年下上司(同)」に働きにくさを感じたのは8%と、大きな差が出た。

ひるがえって男性では、上司と部下によっての差が出ない結果となった(「年上部下に対して」27%、「年下上司に対して」22%)。

ちなみに年代別では、実に40代の9割が「年下上司」に対して働きにくさを感じたことがないと回答した。40代は、年功序列崩壊を若いうちから経験している年代でもあるからだろうか。



年齢の壁を超えるカギは「敬語」、そして


「働きにくさを感じる理由」を問う質問への回答でもっとも多かったのは、「年上部下」に対しては、「年上なので注意しづらい」(46%)。一方、「年下上司」に対しての回答では、「年齢故の経験値・知識不足を感じる」(53%)が過半数をこえる結果だった。

上記の結果をふまえた、「年上部下とうまくいったコツ」については、「どんな時でも敬語を使用した」(55%)がもっとも多い。年上に対する敬意を見せることが良好な関係を築くポイントとなっていることを読み取れる。

「年下上司とうまくいったコツ」として挙げられたのは、「年齢を気にしないで接した」(39%)や「積極的にコミュニケーションをとった」(28%)が上位になり、コミュニケーションがカギとなっていることが伺えた。

「何をためしてもうまくいかなかった」と回答したのは、「年上部下」ではわずか4%、「年下上司」17%で、多くの人がコミュニケーションを通して年齢差という壁を乗り越えていることがわかった。





ロバート・ウォルターズ・ジャパン広報担当者は、「今回のアンケート結果から、年齢を気にしながら働く世代は減少傾向にあり、また、働きにくさを感じても、うまく解決策を充当しつつ働く人が多いことがわかるのでは」と話す。


調査期間:2021年9月1日~9月12日
対象:ロバート・ウォルターズ・ジャパンに登録のある日本在住の会社員 n=346人


ロバート・ウォルターズ・ジャパン◎ロバート・ウォルターズは1985年に英国・ロンドンで設立された、世界31ヵ国/地域の主要都市に拠点を持つグローバル人材紹介会社。ロバート・ウォルターズ・ジャパンは同社の日本オフィスで、バイリンガル人材に特化する。

編集=石井節子

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