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エルビーという社名も、骨盤底(pelvic floor)──具体的には、骨盤を支えて引き上げる肛門挙筋(levator ani muscle)──からインスピレーションを得ている。

同社最初の製品は、骨盤底筋を鍛えるのに役立つコンパクトなトレーナーだった。ボーラーはそのトレーナーを、とあるピラティス・スタジオで売り出した。

骨盤底筋を意識して鍛えることにすでになじんでいる女性たちになら好意的に受け入れてくれるだろうと考えたからだが、その予想は正しかった。そうした初期の顧客は、100万ドルという売上の牽引役となったのだ。ボーラーはその実績を利用して、2017年のシリーズAで600万ドルを調達した。

「当時、投資家たちからこう言われました。『あなたは実にすごいことができると証明したね。なにしろ、ピラティス・スタジオでヴァギナテック製品を売り出そうとしたんだから』」とボーラーは回想する。

だが、あとから振り返ってみれば、すでにティーザー(V字バランス)や体幹強化エクササイズに傾倒している人たちに骨盤底筋トレーナーを売ることは、ボーラーが現在掲げている2021年以降の目標に比べて簡単に見えるかもしれない。エルビーの製品は、フェムテック市場唯一の搾乳ポンプというわけではないが(Medela、Willow、iAPOYなどの企業がすでにハンズフリーの製品を販売している)、ボーラーは最大手になることをめざしている。

「2~3年以内に、(フェムテック分野の)最初のユニコーンか、最初のグローバルブランドが登場するでしょう。そうでなければならないと私が考えるのは、そもそもまだ登場していないことがおかしいからです。ひとり勝ちする企業が出てくると思います。もちろん、それがエルビーであってほしいと私は願っています」

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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