ミトピュアの秘密の成分は、ウロリチンA(Urolithin A)として知られる化合物で、一部の人々は、これがザクロのようなエラギタンニンを含む食品を食べた後に腸内で自然に作られると述べている。
タイムライン・ニュートリションによると、ミトピュアの1包には、100%のザクロジュースを8オンス(約220グラム)飲んだ後に腸内で生成されるものの6倍のウロリチンAが含まれている。また、ウロリチンAは、年齢とともに低下するミトコンドリアの再生を助け、「加齢に伴う細胞の衰えに対処できる」という。ただし、ウロリチンAの効果については、マウスを使ったいくつかの研究でその可能性が示唆されたものの、はっきりとは分かってない。
アマゼンティスのCEOのクリス・シンシュ(Chris Rinsch)は、「私たちは、通常の医薬品開発に用いられる科学を、自社のプロダクトに応用している」と語る。しかし、同社の製品は、医薬品に求められるような厳格な承認プロセスを経ていない。
同社は、ウロリチンAの効果を調べるために継続的な研究を行っており、1回目の研究では60人、2回目の研究では100人が参加した。
しかし、ニューヨークを拠点とするスポーツ栄養士のAmy Stephensは、同社の主張を証明するためには「数千人の参加者が必要」だと話す。また、タイムライン・ニュートリションはウェブサイト上で、この化合物が「FDAによって好意的に審査されている」と述べているが、ミトピュアーが「一般的に安全と認められる」というFDAの指定は、FDAの承認とは異なるものだ。
ミシガン州立大学の成分安全性研究センターのエリザベス・アンダーソンは、「この指定は、FDAが安全性を認めたことを意味するが、特別なものではない」と話す。アンダーソンによると、企業がFDAの指定を強調するのは、消費者が懸念を抱くような成分を含む自社の製品を安心して購入できるようにするためだという。
「FDAは製品そのものを審査しているわけではない」とアンダーソンは注意を促した。「彼らは、成分を見て、会社が言っていることが本当かどうかを判断しているのであり、有効性についての研究はしていない」