Astroは、家の中に遍在しながら溶け込んでいくアマゾンのデバイスとサービスを、ユーザーの代わりに指揮者としてまとめあげ、最適なタイミングで提案・提供するコンシェルジュ的な役割を果たしていくことになるだろう。
発表イベントの中でAstroの開発担当者は、今後ロボットに本格的に注力するアマゾン の「これが第一歩」であると強調していた。今後、Astroがホイールではなくふたつの脚で立ち、ユーザーに手を差し伸べて家事を助けて、表情豊かに会話を交わす日は案外すぐ側にまで来ているのかもしれない。
潜望鏡カメラを内蔵するAstro。米国ではホームセキュリティデバイスとしての活躍も期待されている
では、Amazon初のロボットは日本にも上陸するのだろうか?
例えばハードウェアとしてAstroを日本で購入して、一部の機能を使えるようになることは十分に有り得る。ただ、先述の「Alexaとの自然会話」がまだ日本語に対応できていなかったり、外部パートナーとの連携を必要とするサービスを米国以外の地域にローカライズするためにも相応の時間が必要になると筆者は考える。こうしたバックグラウンドの取り組みと併走しながら、第2世代・第3世代あたりのAstroがサービスを一式揃えて、本格的な日本デビューを迎える日が今から楽しみだ。
連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
過去記事はこちら>>