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「ヤードNYC(YARD NYC)」のルース・バーンスタインCEO(c) YARD NYC

上下関係、ジェンダー、社内外の枠組みなどに縛られずに、チームや組織、あるいは業界に多くの実りをもたらした女性たちは、何を考え、どう行動したのか。

Forbes JAPANでは、これまでの考え方や既存のシステムを超えて活躍する女性にフォーカスした企画「Beyond Systems」を始動。約3カ月にわたり、翻訳コンテンツを含めたインタビュー記事を連載していく。



男性ばかりが幹部に並ぶ広告業界に異なる視点を入れるべく、およそ20年前に独立系エージェンシー「ヤードNYC(YARD NYC)」を立ち上げたルース・バーンスタイン(Ruth Bernstein)。ありがちな「男性に挑む」というやり方ではなく、「女性リーダーらしいやり方で導く」という方法で道を切り拓く彼女の哲学とは。


社会的責任を意識し、社会貢献に努める企業が増えつつある。そうしたなかで、いっそう重視されているのがブランディングだ。

望ましい結果を得るためには、企業が発するメッセージとコンテンツ、ならびにその伝え方が、すべて一貫していなくてはならない。多くの企業や組織は、広告エージェンシーに助けを求めて、具体的な成果を出そうとしている。

リンクトインが発表した報告書によれば、「広告のなかで女性が適切に表現されている」と考える米国人は37%しかいない。では、ファッションや美容分野の企業が、女性消費者に向けて、女性の共感を確実に得られる広告を打ちたいと考えたとき、広告エージェンシーの幹部が男性ばかりだとしたら、広告主はどうすればいいのだろうか。

上から下まで男性が支配していた


この疑問を20年近くも前に抱いたのが、米国の独立系クリエイティブエージェンシー「ヤードNYC」の共同創業者でCEOを務めるルース・バーンスタインだ。バーンスタインは、夫スティーブン・ニエジビエツキ(Stephen Niedzwiecki)とともに、会社の舵取りを女性に委ねることで、広告業界の「標準」に挑戦しようとした。

現在、ヤードNYCのクライアントには、米百貨店チェーン「コールズ」や衣料大手の「ギャップ」、アスレジャ―ブランド「アスレタ」、 キッチン・インテリアショップ「クレイト&バレル」などが名を連ねている。

バーンスタインは、「私たちは、知性、美、勇気(Brains, Beauty and Bravery)を柱に掲げて、ともにヤードNYCを作り上げてきました」と話す。「当時のエージェンシーはまったくの男社会。上から下まですべてを男性が支配していました。そこで私たちは、異なる視点を持ったエージェンシーを作り上げたいと考えたのです」

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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