ビジネス

2021.10.02

スノーボード界のレジェンド、S・ホワイトが食品ロス解消へ投資

プロスノーボーダー ショーン・ホワイト(Matt Winkelmeyer/Getty Images)


ホワイトにとって、食品やヘルスケアに関する投資を行うのは、これが初めてではない。2021年に入ってホワイトは、ジャーキーメーカーのクレイブに投資すると共に、ブランド・アンバサダーの役割も務めている。2022年の北京冬季五輪でも活躍が期待されるホワイトだが、35歳になった今、プロのスノーボーダーとして一線を退いた後の生活を考えるなかで、自身のブランドを広げていくために、着実に手を打っているところだ。

シェルフ・エンジンは2016年の創業以来、ごみ処理場に行くはずだった食品を100万ポンド(約454t)以上救い出し、同社が管理する製品の利益率を50%向上させたという。

同社のパートナーとなったクローガーやホールフーズ、コンパス・グループといった食品小売およびフードサービス企業は、在庫リスクを大幅に減らすことが可能になった。それは、シェルフ・エンジンが売れ残った商品をすべて買い上げるため、自社の損益計算書から在庫を除けるからだ。

一方、シェルフ・エンジンは各パートナーについて、ユニークな最小管理単位(SKU)ごとに確率モデルを毎日生成する。これは、各店の過去および日毎の販売実績を分析するとともに、地元で開催されるイベント、ニュースのトレンド、天気、祝日や学校のスケジュールといった多くの要素を取り入れて作られるものだ。

シェルフ・エンジンと提携したパートナー店舗は、食品廃棄を最大で32%削減することができた。ホワイトは、この実績に注目したという。

「シェルフ・エンジンの取り組みは、誇張でも何でもなく、食品に対する見方を一新させるものだ」とホワイトは述べた。「消費者が、購入する食品を新しい目で見ることができるよう、自分も後押ししたいと考えている」

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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