ビジネス

2021.10.03

シュワルツェネッガー元妻と息子、「脳の健康」を目指すMOSH創業

パトリック・シュワルツェネッガー(Getty Images)


脳と認知機能全体の健康に対する関心が高まりつつあるなか、IQバー(IQ Bar)、セレベリー(Cerebelly)、メモア(Memore)などの消費者向けブランドは、従来のサプリメントの枠を超え、機能性食品の領域を広げている。

イノヴァ・マーケティング・インサイツ(Innova Marketing Insights)によると、ここ数年で発売された革新的新製品のなかで、脳の健康に役立つことを謳う食品・飲料ブランドはかなりのシェアを占めており、2016年から2019年までの期間に年平均成長率22%を記録した。これについてシュライバーは、「まさに注目されるトピックに飛び込むことができる絶好のチャンス」だと述べる。

若い消費者は、栄養成分表示をきちんと読み、ソーシャルメディアでブランドとつながる傾向が強いとシュライバーは指摘し、MOSHは健康的な生活を送るための総合的で楽しいコンテンツを制作するつもりだと語った。

グランドビュー・リサーチの予測によれば、世界の「脳の健康」サプリメント市場全体は、2021年から2028年までの期間に年平均8%成長しつづけ、同期間の終わりには総売上が133億8000万ドルに達する見込みだ。

家庭のウェルネスブランドを目指して


現在、次の製品ラインアップの研究開発を開始しているMOSHは、究極的には脳の健康に特化した家庭用ブランドを目指している。「私たちはスナックバーの会社ではなく、MOSHライフです。身体と精神の健康に役立つさまざまな製品を手がける、10年計画を持っています」と、シュワルツェネッガーは言う。

この目標の達成のため、同社はオンラインやソーシャルメディアを通じて購買客と積極的に交流し、どんなニーズがあり、どの原材料が好まれ、どんな表現が彼らを惹きつけるのかを学んだうえで、小売店への展開をおこなっている。

「私たちはMOSHを、数カ月のうちに巨大企業に育て上げようとは考えていません。私たちは、人々に脳の健康を重視するよう促す、ミッション主導型のブランドを構築することに全力で取り組んでいます」と、シュワルツェネッガーは語った。

翻訳=的場知之/ガリレオ

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